フースラーメソードに8年取り組んだ結果

こんにちは、ボイストレーナーの金子です。

 

実際に、フースラーメソードを武田先生から習ってきたからこそ

分かることがたくさんあるので思うのは、

 

僕が尊敬するボイストレーナーのお一人に、武田

 

フースラーメソードをやる前

最初にフースラーをやる前の一番最初の声の状態について話します。

 

元々、なんとなく歌が好きになって歌い始めたのが中学2年の頃で、

(本気でボイトレ再開したのは大学時代

当時は本当に高音が出なくて音域が狭いことに悩んでました。

 

結構このブログとかでも話してはいるんですけど、男なら誰でも歌えると

言われていた福山雅治の曲ですら、サビの高音になると喉がギューっと締まって

叫ぶ始末でしたから。汗

 

音域で言えば、E4(mid2E)は地声で出すのはとてもとても無理、、

という状態だったので

冗談抜きにカラオケに行っても原曲キーで歌える曲なんて

これっぽっちもありませんでしたね。笑

 

そんな状態をなんとか打開したいと思って、ネットで

検索していると、「ミックスボイス」というキーワードを発見。

 

「これだ!地声と裏声がつながれば高音は楽になる!」と

単純な金子はすぐに練習に着手しました。w

 

“ミックスボイス”に特化した練習の弊害

大学1年になると、ゴリゴリバイトできるようになったので

大手のスクールに通ってガッツリボイトレするようになりました。

 

当時やっていたミックスボイスの練習は

 

・地声と裏声を繋ぐサイレンで繋げるスケール練習

・鼻腔共鳴を意識した高音練習(鼻や頭に響かせる)

・ミックス系エクササイズのNay(ネイ)、Mum(マン)

 

などですね。

 

地声と裏声をスムーズに繋げる練習を中心に

当時流行っていたミックス習得のトレーニングはほとんど全部

取り組んできたと思います。

 

ただ、それでも結論から言うと

ミックスの習得にはつながりませんでした。

 

むしろ、高音で裏声が出しづらくなったり、

志村けんみたいな薄くてキンキンした耳障りな高音になってしまって、

声は悪化しちゃってましたね。

(具体的な理由と対策は後述)

 

他にもボイトレ本を本屋で片っ端から買い漁っては、ミックスボイスを習得できず

歌唱力が上がらなくて悩みに悩んでましたね。。

 

こんなふうに自分なりに歌唱力を上げようと努力しても、何をやっても

結果が出ない自分が本当に悔しかったし、辛かったです。

 

それまでご飯3杯くらいぺろっと平らげてしまっていたのに、

当時は全くご飯が喉を通らなくなってガリガリに痩せてしまってました。汗

 

フースラーメソードを学んだ結果

そんなふうにして、途方に暮れていた時に運よくフースラーメソードの存在を知れたんですね。

 

家でゴロンゴロンしながら、Twitterでボイストレーナーのツイートを眺めていたとき、

武田先生のツイートが目に入ったんです。

 

最初は、「うわー小難しい理論が並んでて難しいなーw」と思ったんですが、

先生のツイートやブログを読んでいくうちに、

「あれ、これめちゃくちゃ理にかなった話だな」と思うようになってきたんですよね。

 

そして、武田先生のレッスンを受けることに。

 

まず初日のレッスンで言われたことが僕にとっては衝撃的すぎて

雷に打たれたような気分でした。笑

 

武田先生

「ミックスボイスの練習はやめなさい。

君の場合、ミックス以前の問題。

ミックスに必要な喉の筋肉が全く鍛えられていないから、

まずはそこからやりなさい。」

 

こんなことを言われたんですよね。

 

そのとき僕としては

頭をハンマーで殴られたみたいな衝撃が全身に走ったのを

覚えてます。

 

「ああああああーーーー!そういうことか!自分に足りないのは喉の筋肉だったのか!」

 

と、今までずっと長い間モヤモヤしていたことがスーッと理解できた瞬間だったんですね。

 

ミックスに必要な喉の筋肉がない状態では、

いくらミックスの習得に特化した練習をしても、習得は難しくなってしまいます。

 

野球でたとえるなら、体幹を作る筋トレや走り込みをしないまま

豪速球を投げるための投球練習をし続ける、みたいなイメージです。

 

そりゃ普通に無理ゲーですよね。汗

 

そんなわけで、

そこからは侵食忘れて、無我夢中で先生から教えてもらったトレーニングに取り組むことに。

 

トレーニング内容、配分、注意点など、

先生から教えてもらったことは全部守って、ガッツリボイトレに時間を割いたところ

結果として歌唱力がみるみる上がっていったんですよね。

 

音域も、声量も、ビブラートやフェイクなどの歌唱テクニック系も、

かなり自由度高く扱えるようになっていきました。

 

こんなふうに、歌唱力を高められたのは何を隠そう、

フースラーメソード、そしてそれを丁寧に教えてくれた先生に他なりません。

 

本当に感謝してもしきれません。

 

具体的にやっていた練習法(アンザッツ)

前置きが長くなってしまいすみません。

ここからは僕が具体的に取り組んでいた練習方法について解説していきたいと思います。

 

(動画でも超絶詳しく解説しているので、ぜひそちらも

ぜひ見て欲しいです。)

 

 

話を戻すと、僕がやった練習法というのは

「アンザッツ」です。

 

アンザッツに関しては、

もうこのブログを読んでいる時点で知っている人も多いかもですが、

知らない人もいると思うので念の為サラッと解説させてください汗

 

アンザッツとは、分かりやすくいうと

歌を上手く歌うために必要な喉の筋肉を鍛える、「喉の筋トレ」みたいなものです。

 

喉にある筋肉を一つ一つ丁寧に鍛えていって、あらゆる歌唱スキル

(ミックス、ベルティング、ビブラート、フェイク、声量、などなど)

を身につけやすくする手法なんですね。

 

歌は、スポーツと同じで筋肉運動です。

 

たとえば走ったり歩いたりできるのは、腕や足の筋肉があるからですが、

歌もそれと同じで

喉の筋肉を使っていろんな声を出していくわけですね。

 

高い声も、低い声も、大きい声も、小さい声も、

息っぽい声も、芯のある声も、全部喉の筋肉を使って出していきます。

 

だからこそ、喉の筋肉を鍛えてしまえば

一気にミックスボイスの習得に近づくし、ほかのスキルも身についてグンと歌唱力を高めることがで

きるんです。

 

ただ、こんな事を言うと

「喉の筋肉を鍛えるのは分かったけど、どんな筋肉を鍛えるの?」

と思いますよね。

 

そこで、具体的に僕が鍛えてきた喉の筋肉について話していきますが、

それが、下の図にもある「喉を4方向に動かす筋肉」です。

 

このブログではお馴染みの、いつもの喉の図を貼っておきます。w

 

【喉を4方向に動かす筋肉たち(喉頭懸垂機構)】

 

図を見てもらえたら分かるかもしれませんが、

喉周りにある筋肉たちは、喉を4つの方向に動かせるようになっているんですね。

 

具体的には、

前上方向(鼻方向)、前下方向(胸方向)、後ろ上方向(後頭部)、後ろ下方向(うなじ方向)、

この4つの方向に喉を動かせます。

 

そして、この筋肉たちを鍛えていくのがアンザッツのメインの作業になってきます。

 

具体的には7つの声色を使って、喉を4方向に動かしていきます。

 

これをやっていくことで、喉の機能が根本から高まって、

ミックスボイスはもちろんあらゆる種類の声が圧倒的に出しやすくなっていくんですね。

 

それぞれ声の出し方を解説していくので、一緒にやってみましょう^^

 

アンザッツ1

アンザッツ1では、喉を前上方向に動かす筋肉(甲状舌骨筋)を鍛えていきます。

 

【図:アンザッツ1で鍛える筋肉】

 

志村けんさんみたいなペラペラした平べったい声を出して鍛えていきましょう。

母音は「イ」で、前歯が全部見えるくらいに大きく口を横に開くのがポイントです。

 

【参考音源:前上「イ」】

 

 

アンザッツ2

アンザッツ2では、喉を前下方向に動かす胸骨甲状筋(きょうこつこうじょうきん)を鍛えていきます。

 

【図2:アンザッツ2で鍛える筋肉】

 

トレーニング方法としては、ミュージカル俳優や、アニメなどに出てくる悪党のような

わざとらしい深みのある声を出していきます。

 

参考音源にある通り、

「はっはっは!」こんな感じですね。

 

【参考音源】

 

間違っても、イケボなんて目指してはいけません。w

わざとらしい深みのあるザ・ダンディな声を出していくわけですね。笑

 

ぜひ意識しながら頑張って練習していきましょう!

 

 

アンザッツ3a

アンザッツ3aでは、喉を後ろ下方向に動かす筋肉を鍛えていきます。

 

【図:アンザッツ3aで鍛えられる筋肉】

 

声の特徴としては、ズバリ「ボビーオロゴン」です。笑

野太い声で、アンザッツ2に比べてこもった印象が強い声です。

 

【参考音源】

 

最初はうなじ方向に喉を引っ張る意識を持てなくても大丈夫なので、

ボビーの深い声を真似して練習してみてください。

 

(詳しくは後述しますが、発声の感覚は後から必ずついてきます。)

 

喉が下がりやすい母音「オ」で練習していきましょう!

 

アンザッツ3b

アンザッツ3bはちょっと特殊でして、今まで鍛えてきた筋肉やこれから鍛える筋肉(つまり喉周りの全ての筋肉)

上手に使っていくトレーニングと思っていただければと思います。

 

言い換えれば、ミックスボイスの練習ですね。

地声と裏声をスムーズに繋げる声を作っていって、高音を楽に出せるようにしていく訓練がアンザッツ3bです。

 

【図:アンザッツ3bで使う筋肉】

 

 

【参考音源:アンザッツ3b(歌声)

(最高音=hiC/C5)

 

【参考音源:アンザッツ3b(単体)】

 

聴いてもらうと分かる通り、平井堅さんみたいな柔らかい高音ですね。

裏声にも聞こえる、優しいイメージの声です。

 

間違っても、西川貴教さんみたいなマイクをぶち壊すような破壊力のある声を

出さないでくださいね。w

 

(それはまた別の「ベルティング」というテクニックを習得する必要あり。)

 

【参考音源:ベルティングでの歌唱例】

(※ 最高音=hiC/C5)

 

練習方法としては、声量小さめの地声でハミングします。

低音から徐々に高音までひっくり返らないように注意しながら発声するのがポイントですね。

 

もちろん、最初は声がコロッと裏返ることも多いと思うんですけど、これも

やっていくうちに地声と裏声のバランスが取れるようになって、ひっくり返りは徐々に治まってきます。

 

根気強く続けていきましょう!

 

【練習音源】

 

アンザッツ4

アンザッツ4では、喉を後ろ上に持ち上げる口蓋咽頭筋、茎突咽頭筋を鍛えていきます。

 

【図:アンザッツ4で鍛えられる筋肉】

 

 

声の出し方としては、まさに「ミッキーマウス」のモノマネです。

こんな感じですね。

 

【参考音源】

 

女性の声楽家さんをイメージしてもいいかもしれません。

母音は「お」で声を出して練習していきましょう!

 

アンザッツ5

アンザッツ5では、喉を前上に引き上げる筋肉を鍛えていきます。

 

【図:アンザッツ5で鍛えられる筋肉】

 

 

ただ、今回はアンザッツ1のように地声ではなく“裏声で”トレーニングをしていきます。

こんな感じです。

 

【参考音源】

 

ハッキリ言って奇声に近く感じると思いますが、真っ当なトレーニングなので

一緒に頑張っていきましょう。笑

 

母音は「イ」で練習していきます。

 

アンザッツ6

アンザッツ6では、喉を後ろ下に引き下げる筋肉を鍛えていきます。

 

【図:アンザッツ6で鍛えられる筋肉】

 

アンザッツ6の特徴としては

アンザッツ4(後頭部の方向)に比べて、さらに深みのある声で

うなじに響くのが特徴です。

 

トレーニング方法は

「ヒョ」でうなじを意識して太い裏声を出していきます。

 

【参考音源】

 

 

【練習音源】

 

もちろん、最初はうなじに響きなんか感じないですし、感覚は「無」だと思います。

僕も同じでした。

 

でも最初はみんなそうなので、大丈夫です。

 

だんだんとトレーニングしていくうちに、喉が後ろに引っ張られる感覚、もしくは

喉をうなじ方向に引っ張れる感覚が分かってきます。

 

(これはこの後も話しますが)結局発声の感覚は、喉の筋肉が鍛えられた結果として、

初めて分かるからですね。

 

たとえば僕もそうでしたが、

 

アンザッツ4の声色をモノマネして、

喉を後ろ上に引っ張る筋肉をガシガシ鍛えていったからこそ、

その結果として頭に響く、という感覚が分かったんですね。

 

あるいは、喉を前下に引っ張る筋肉が鍛えられたからこそ、

胸に響くという感覚も分かるようになったわけです。

 

こんなふうにして、普段からアンザッツの声色を正しくモノマネしてさえいれば、

後から感覚はついてきます。

 

だからこそ、今感覚が分からなくても安心してトレーニングしていきましょう!

 

フースラーで結果が出る人と出ない人の違い

ここまでフースラーの良さを語ってきましたが、残念なことにフースラーメソードに取り組んでも

結果が出ない人もいます。

 

実際、僕の元には

 

「アンザッツをやっても高音が出るようになりません。」

「ちゃんとトレーニングできているのかどうか手応えがありません…」

 

など、たくさんのお悩みが届いてるんですよね。

 

僕自身も、フースラーに取り組んですぐに結果が出たわけじゃなくて、

伸び悩んだ時期があるので、本当に気持ちがわかります。

 

じゃあこんなふうにフースラーで歌唱力が上がらない人たちと

メキメキ歌唱力を伸ばしていく人たちで

いったい何が違うのか?

 

というと、それはズバリ

トレーニングに対しての「取り組み方」です。

 

もちろん、これは「ストイックに毎日練習しよう!」みたいな精神論ではないです。

 

そうではなくて、自分に合った適切なトレーニングをできているか?

という部分がかなり大きいんですよ。

 

フースラーメソードでもその人の症状にあったトレーニングを処方してあげないと

結果が出ないんですね。

 

たとえば、喉を前上方向に引っ張る甲状舌骨筋が強い人に

さらに甲状舌骨筋を鍛えるアンザッツ1をガンガンやらせてしまったら

喉が強烈に引き上がる癖が強まるのでみるみる声が悪化していきます。

 

いわゆる喉締めの状態になっていくわけですね。

 

でも逆に、前上が弱い人に同じアンザッツ1のメニューをやってもらったら

それは特効薬にもなるわけです。

 

これはもう薬と一緒ですね。

 

お腹が痛い人に、胃薬を飲ませても症状が改善しないのと同じように

ボイトレでも、人それぞれの症状にあったトレーニングを適切に処方していく必要がある

ということです。

 

どうしてもフースラーのアンザッツやガムに取り組んでいる人たちの中には

トレーニング全体を満遍なくやっておけばいいんでしょ!

という印象が強いのかなと思います。

 

たしかに書籍などで不特定多数の方達に向けて、メソードを体系化して届けるときは、

そう書かざるをえないし、あながち間違ってはいません。

 

ただ、実際のレッスンではもっと人それぞれの症状にトレーニングをカスタマイズして

トレーニングをやってもらっているのが実情です。

 

だからこそ今フースラーを知って取り組み始めた、あるいは取り組んでいるけれど

結果がでない人は

ぜひ今の自分の発声がどんな状態なのか?録音してチェックしてみてください。

 

それがハッキリ分からないことには、いくらフースラーと言えど

どんなトレーニングを優先的に、どのくらいの時間練習すればいいのかが

見えてこないと思うし、声が悪化してしまう可能性高いです。

 

ちなみに僕のスクールの公式LINEでも、フースラーについて具体的なトレーニング方法だったり

注意点をわかりやすく解説しているので、

よかったら学んでみてくださいね。

 

それでは、ありがとうございました。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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