小声ミックスに溺れた彼女。

こんにちは、ボイストレーナーの金子太登です。

 

今日は、多くの方が陥りがちな小声ミックスと、ボイストレーニングの取り組み方について

お話しします。

 

かなり、厳しいお話も出てくるので、気分が悪くなりそうな方はブラウザバックでお願いしますw

 

 


 

 

ボイストレーニングを行なっている人は、頑張る方向を間違っていることが多い。

 

たとえば、ひたすらにミックスの練習だけを行う。

 

これは、単純な例。

 

 

もっと分かりにくい例で言えば、

 

たとえば、ずっと自宅で練習していて結果が出るのか?ということ。

 

 

自宅で練習する以上、よほど環境に恵まれた人間でない限り、

 

必ずと言っていいほど、無意識のうちに声量を抑え込んでしまう。

 

 

だからこそ、なるべく小さな声も大きな声も扱える環境を整えるべきだ。

 

 

たとえば、カラオケの部屋を借りてもいいし、個人練習用のスタジオを借りてもいい。

 

 

「ルーム代がかかるじゃないか!」という意見もあるかもしれない。

 

しかし、ごくごく小さな部屋を借りれば1,000円以内で借りることができる。

30分であれば、500円ほどで借りられる場所もある。

 

 

今やルーム代自体は無料というカラオケもあるらしい。

 

そして、毎回毎回通うわけでなくてもいいのだ。一週間のなかで曜日を決めて通うなどでもいいのだ。

 

 

それすらできない、やりたくないと言うのなら、厳しい言い方になるが、

 

そもそも自由な発声を目指すべきではないと僕は思う。

 

 

というよりも、現実的に無理だ。

 

そのやり方でも「大丈夫だ、いける!」という方が無責任だ。

 

 

厳しいと思われるかもしれないが、

 

僕は、毎日4時間も練習した上に、声が崩壊した女性を知っている。

 

 

彼女は、歌手のmiwaさんのような透き通って可愛いらしい声を手にしたいと言っていた。

 

そして、上手に地声と裏声を繋げる練習をしていた。

 

 

しかし、ラインで質問の音声を聴くと、いつも声を抑えて弱い声で発声しているように聴こえたのだ。

 

 

どうして、小声でしか練習しないのかと聞いたら

 

「家でボイトレやってるんです。でも、家だと犬もうるさいし、親もいるし、、近所迷惑だし。。

中々大きな声出せないんですよね〜」

 

と言っていた。

 

 

「だったら、近くの安いカラオケとか行けばいいんじゃないですか?小声ば

かりの練習って、全然安全じゃないですよ。」

 

とアドバイスした。

 

 

「あ、でも楽しく成長できればいいんです〜。」と彼女。

 

 

「まあ、楽しいならいいか」と特にそれ以上僕が何かを言うことはなかった。

 

 

だが、その後彼女の声は崩れた。崩壊した。

 

 

地声と裏声を小さな声で繋ぐ練習や、分離の練習、強化の練習など、

どれをとっても、限界での音量で声を出すことができなかったため、

 

声が混合したのだ。

 

具体的には、柔らかい声で高音を発声できなくなった。

 

力強く、声を張りあげることしかできなくなっていた。

 

 

 

「miwaちゃんみたいにはなれないってことですね。

おとなしく、この汚い声で歌います。

金子さん、色々ありがとうございました。」

 

と彼女から連絡が来て、それ以降連絡をとっていない。

 

 

 

地声で張ることしかできなくなって怒っただろう。

 

憧れのmiwaさんとは似ても似つかぬ声になって、悔しかっただろう。

 

 

でも仕方がないのだ。

 

 

小声でしか練習できないのでは、当然発声できる声は偏る。

 

偏った声の出し方しかできなければ、声は混合する。

 

 

声が混合した状態では、早かれ遅かれ声に不具合が出て、崩壊に至るのは当然のことだ。

 

 

それは、僕も彼女も十分分かっていた。

 

しかし、真剣に捉えることができていなかった。

 

 

もし、きちんと週に一回でも2回でもカラオケやスタジオにでも行って、大きな声を扱うトレーニングも取り入れていたら、

 

今頃、彼女の夢は叶っていたに違いない。

 

 

やる気も知識もあったのだから。

 

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きっとこれをご覧になっているあなたも、

 

今すでに色々なボイストレーニングの情報に触れ、努力されていることと思います。

 

もしくは、これから本気でやる方しか、ここまでご覧になってないはずです。

 

 

どう考えたって、皆さん頑張っているんです。

 

 

もちろん、今回の彼女や、過去の僕だってそうです。

 

 

ですが、その上で現実を見つめなければいけません。

 

 

頑張ったから結果が出るのではなく、「適切」だから結果が出るのです。

 

 

頑張ったら結果が出る

 

”適切な努力”をしていくべきなのです。

 

 

偉そうに講釈垂れている僕も、数年前はあなたと同じ状況でした。

 

だからこそ、ぜひ「適切」に努力することを忘れないでいただきたいなと思います。

 

 

追伸

 

小声ミックスから、通常のミックスに移行する方法論をまとめた記事です。

 

もちろん、これは字数の関係である一定の側面からしか解説できていませんが、

 

それでも参考になることはあると思いますので、よろしければご覧ください。

 

小声ミックスから通常のミックスへ。