こんにちは、ボイストレーナーの金子太登です。
今回は、Official 髭男 dism の藤原聡さんの発声を徹底解説します。
どこよりも詳しく藤原さんの声の出し方を徹底解剖しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。^^
1.藤原聡さんの喉の使い方
藤原聡さんの発声を解説していくにあたって、喉の仕組みをサクッと30秒ほどで解説するので
ぜひお付き合いください笑
まず、喉は筋肉によって吊り下げられているという事実を確認していただきたいのです。
下の図をご覧ください。
【図:喉は筋肉で吊り下げられている】
「たくさんの筋肉があって、その筋肉によって喉が吊り下げられているんだな〜」ということを理解していただければOKです。
そして、喉が吊り下げられているということは、固定されていないということ。
つまり、喉は様々な方向に動かすことができるのですね。
特に、喉は下記の4つの方向に動かすことができます。
前上
前下
後ろ上
後ろ下
【図:喉は4つの方向に動く】
その中で特に藤原さんは、喉を前上と後ろ下方向に引っ張りながら歌っています。
そして、高音域では、後ろ上にも喉を引っ張るので、
3方向に喉を引っ張りながら歌っているということになります。
【図:藤原さんの喉の使い方】
同時に前上・後ろ下・後ろ上に喉を引っ張っている。
喉を前上に引っ張る →声量・声のバリバリ感
喉を後ろ下に引っ張る → 声の力強さ 重厚感
喉を後ろ上に引っ張る → 裏声っぽい声質 声の明るさ
だいたいこんなイメージですね。
それぞれの特色を上手い具合にミックスさせながら歌う技術はまさに一流です。
2.喉を 前上・後ろ下・後ろ上に動かしてみよう
藤原さんの喉の使い方のイメージが分かってきたところで、実際に喉を藤原さんと同じように動かしてみましょう。
とはいえ、全部をいっぺんに動かしながら歌うのは無謀すぎるので、
最初は、一つずつ分けて喉を動かせるようにします。
喉を前上に動かそう
喉を前上に動かすには、薄っぺらい変な声で「イ」と発声するのがオススメです。
というのも、「イ」という母音は5母音(アイウエオ)のなかで最も喉が上がりやすい母音だからです。
思い切って口を横に開いて「イ」と発声してみましょう。
【参考音源:変な声で「イ」】
喉を後ろ下に動かそう
喉を後ろ上に動かすには、高音の裏声発声がオススメです。
とはいえ、高音がどれくらいかは人によるので、無理のない範囲で発声しましょう。
【参考音源:裏声で「ほ」】
ポイントは、喉ちんこ(軟口蓋の方面)めがけて声を当てる努力をすることです。
声を当てるのは斜め後ろ上ですね。
前上や前下と言った、喉の前側に声を当てないように注意してください^^
喉を後ろ上に動かそう
STEP① 地声でハミング
出しやすい音程でOKなので、地声でハミングをしてみましょう。
鼻にビリビリした感覚があればOKです。
【参考音源:地声でハミング】
STEP② 鼻の響きを保ちながら喉を下げる
STEP①で感じている鼻の響きをなるべく保ちながら、
喉を下に下げる意識で音程を下げていきます。
鼻声を出しながら、ボビーオロゴン の真似をするイメージでやりましょう(大真面目)
【参考音源:ハミングをしながら喉下げる】
この時、うなじのあたりに喉が引っ張られる感覚があれば成功です。
ただし、これらのトレーニングは難易度は高いので、無理せずに長期的な視点で取り組んでみてくださいね^^
今回は以上です。お疲れ様でした^^
コメントを残す