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藤井風の歌い方の秘密とは?プロが徹底解説します

こんにちは、ボイストレーナーの金子です。

 

最近、生徒さんや読者さんから

「藤井風さんの歌い方を教えてください」と言われることが多いので、

今日は藤井風さんの歌い方をボイストレーナーの視点でとことん解説していこうと思います。

 

藤井さんみたいに歌うために、必要なポイントがいくつかあるんですが

それがなかなかネットで調べても解説されていないので、

そこもピックアップしてガッツリ解説していきます。

 

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。^^

 

1.ウィスパーボイス

藤井さんの歌い方の特徴の一つとして、ウィスパーボイスがあります。

 

ウィスパーボイスというのは、息をたっぷり混ぜた声の出し方のことで、分かりやすくいうと

ため息みたいな声の出し方です。

 

どんなところでウィスパーボイスが使われているかというと、

 

たとえば

藤井さんの楽曲の「きらり」でいえば、冒頭の歌詞

「荒れ狂う季節の中を 二人は一人きり さらり」

とかが比較的分かりやすいですね。

 

 

【参考音源:ウィスパーあり】

※ ちょっとわざとらしくやりすぎました。汗

 

【参考音源:ウィスパーなし】

 

ウィスパーなしに比べて、ありの方が圧倒的に

息っぽい柔らかい声になっているのが分かると思います。

 

 

こんなふうに、ウィスパーボイスを使っていくのは

藤井さんっぽく歌うためにめちゃくちゃ重要になってきます。

 

 

なぜならウィスパーを使いこなせると

歌い方に「こなれた」感じが出てきて、歌がグンとオシャレになるからなんですね。

 

 

藤井さんの声を聴いても分かるように

適度に息を声に混ぜることで、セクシーな雰囲気だったり

声の抜け感が出ています。

 

 

ウィスパーボイスをうまく使うと

いい意味で「脱力感」を演出できて、こなれた歌い方になるので

ウィスパーは今のうち習得しておくのをオススメします。

 

ため息


じゃあいったいどんなふうにしてウィスパーボイスを習得していけばいいのか?

というと、先ほども少し触れた「ため息」です。

 

ため息をつくとき、「はー」と息混じりの声が出ると思うんですけど、

その声がまさにウィスパーボイスの元になる声です。

 

僕が練習していた時は、一日頭がおかしくなるくらい

何回も何回もため息をついて、安定して同じくらいの息の量を吐けるように

練習してましたね。笑

 

これを読んでくれている方も、ぜひウィスパーの足がかりとして

ため息の練習をしてみてくださいね。

 

【参考音源:ため息】

 

息の量を調整

そしてため息でウィスパーに慣れてきた頃から、

今度は息の量を調整していきました。

 

 

たとえば「ほとんど息なんじゃないか?」と思うくらい

息たっぷりのウィスパーを出してみたり、

あるいは、ほんの少しだけ息を混ぜたウィスパーを出してみたり。

 

 

そんなふうにして息の量を

少しずつコントロールできるようにしていったんです。

 

というのもウィスパーは、楽曲やフレーズによって適切な息の量が変わってくるからですね。

 

 

たとえば、切ない歌詞だから息がたっぷりのウィスパーの方がいいな…

このフレーズは自然な表現が似合うから、息少なめのウィスパーがいいな…

 

 

などなど。

 

こんなふうに、曲や詞に合わせてウィスパーを使い分けられることが

歌が上手く聴こえるかどうかの分かれ道になるのです。

 

 

だからこそため息ができたら、どんどんいろんな息の量でのウィスパーに挑戦していきましょう。

ちなみに、ここでは「息の量少なめ」「息の量普通」「息の量多め」

と3種類に分けて練習していきます。

 

ぜひやってみてください。

 

【参考音源:息の量少なめ】

 

【参考音源:息の量普通】

 

【参考音源:息の量多め】

※息の量多めは、結構大げさにやってます。

 

歌に使ってみる


そして最後はいよいよウィスパーを歌に使っていく段階ですね。

 

この段階までくると、本当に経験値がものを言います。

 

ウィスパーが使われている楽曲を何度も聴き込んで

ウィスパーを歌にじっくり馴染ませていくのが大切になります。

 

 

僕自身も慣れないうちはイヤホンがぶっ壊れるほど

いろんな楽曲を聴き込んで、原曲がウィスパーっぽく歌われているフレーズを見つけたら

それをそのまんまコピーしてました。

 

 

すると、だんだん「息の配分」が分かってくるから、

無理なく一曲を歌い通すことができるようになってきたんですよ。

 

 

ウィスパーってただでさえ、余計に息を漏らすテクニックなので、

歌うと疲れやすかったりするんですよね。

 

特に練習の初期段階はそれが顕著です。

 

でも練習をしていくうちに、

「このフレーズではこのくらいの息の量を吐こう」

とか

「ウィスパーが続くフレーズの前には、たくさんブレス(呼吸)しておこう」とか、

どんどんウィスパーの扱い方が分かってきて、歌うのが楽になってきます。

 

だからこそ、地道にコツコツウィスパーで歌い続けてみてほしいなと思います。

 

2. 声色の豊かなバリエーション


藤井さんの歌声の魅力で大きいのが、声質の豊かなバリエーションです。

 

深みのある声を出したかと思えば、サビでは明るくて軽やかな声になる…

そんな変幻自在に声を操ってしまうシンガーの一人なんですね。

 

で、僕らもその要素を真似することができれば、間違いなく藤井さんみたいな魅力的な歌い方に

近づいていくことができるので、声質を自由に操れるように練習していきましょう!

 

2−1. 深みのある声を出す

 

まずやっていきたいのは、深みのある声を出す練習です。

 

藤井さんは、特に低音部分でガッツリと深みのある声色を使うことが多いです。

 

さっきのウィスパーでも紹介しましたけど、Aメロの「荒れ狂う季節の中を〜」なんかは

ガッツリ深みのある声(イケボ)で歌ってますね。

 

(常にイケボですけどね)

 

こういった自然な深みのある声を出せると、気だるさやセクシーさを演出できて

かなり歌声が魅力的に聞こえてくるので

ぜひ練習していきましょう。

 

じゃあどうやって練習していけばいいのか?ということですけど、

喉を前下方向(胸方向)に引っ張るイメージで声を出していきます。

 

【図:喉を4方向に動かす筋肉たち】

※ 喉を横から見た図

 

 

やり方は、まず声を胸に当てる感覚でダンディーな声を出していきます。

めちゃくちゃにわざとらしいダンディーな声で大丈夫です。笑

 

【参考音源:ダンディーな声】

 

 

ただ、このダンディーな声だとかなりわざとらしいので、

少しずつダンディー成分を抜いていくイメージで、普通の声質に寄せていきます。

 

【参考音源:少しずつ普通の声へ】

 

このくらいの深みだったら、歌に使っても違和感は少ないんじゃないかなと思います。

 

2−2.  明るい声を出す


次に、明るい声を出していきましょう。

明るい声は、赤枠の方向に喉を引っ張ると出しやすくなってきます。

 

【図解:喉を4方向に動かす筋肉たち】

※ 喉を横から見た図

 

 

感覚的に言えば、少し鼻に響かせる感じですね。

若干、鼻にかかった声をイメージして明るい声を出していきましょう。

 

【参考音源:鼻にかかった明るい声】

 

 

2−3. 深い声と明るい声を使い分ける

最後に、深い声と明るい声をそれぞれ使い分けていきましょう。

 

さっきの例に戻ると、

キラリの「荒れ狂う季節の中を、、」は深みのある声で歌ってみて、

 

【参考音源:深い声】

 

サビの「どこに居たの、探してたよ、、」は明るい声で歌ってみます。

 

【参考音源:明るい声】

 

 

こんなふうに、普段から

藤井さんの声質(声色)の変化をしっかりと捉えて、それを再現していく練習をすると

一気に歌声が華やかになっていきます。

 

ぜひ試してみてほしいなと思います。

 

3. 地声と裏声の切り替え

 

藤井さんは地声と裏声の切り替えが超絶にうまいシンガーさんの一人です。

 

普通、地声と裏声というのはその性質上

どうしても切り替えたことがバレやすいんですよね。

 

 

「あ!今裏声にひっくり返したでしょ?」と思われやすいんですよ。

 

 

でもそこはさすが天才。藤井風。

地声と裏声の切り替えをスムーズに難なくやってのけます。笑

 

 

たとえば、藤井さんの楽曲「きらり」のサビを聴いてもらえたら分かると思うんですけど

一見、どこからが地声でどこからが裏声なのか

 

が、かなり分かりにくいと思うんですよ。

(もしかしたら、全部柔らかい地声で歌ってるのかな?と思った人もいるかもですね。)

 

 

つまり地声から裏声に、あるいは裏声から地声にスムーズに切り替えることで、

歌声の違和感を無くしているのです。

 

 

こんなふうに地声と裏声の切り替えが上手なシンガーは

確実に歌が上手いと思われる可能性がグンと高まります。

 

 

ただ、その一方で地声と裏声の切り替えが下手だと、

歌声に”違和感”が出るので、一気に歌が下手に聞こえてしまうんですよね。

 

 

昔の僕も、地声と裏声の切り替えはめちゃくちゃ苦手だったのですが、

やっぱり残念な歌唱になってましたね。w

 

 

たとえば

 

地声で出しているところは、めちゃくちゃ声が大きくて元気。

でも裏声に切り替えた途端に、ヘロヘロした弱い声‥

 

 

こんなふうに、地声と裏声のギャップが激しかったので

素人感丸出しのカッコ悪い歌声になってました。

 

だから皆さんは僕の二の舞にならないように

地声と裏声の切り替えにはトコトンこだわって練習していってほしいなと思ってます。

 

地声と裏声の切り替え練習


じゃあ、どうしたら藤井さんのように地声と裏声の切り替えが上手にできるのか?

という話ですけど、

それは、裏声を徹底的に鍛えることです。

 

基本的に僕らはふだん地声で話すので、

地声は鍛えられてますが、

普段使うことの少ない裏声がまったく鍛えられてません。

 

実際、僕の生徒さんをみていても、地声に比べると圧倒的に裏声の方が

声量が弱かったり、息っぽかったりと、

弱々しい傾向にあります。

 

すると、パワフルな地声から裏声に切り替えたときに

一気に弱々しいスカスカな裏声が顔を出してしまうので、

地声と裏声のギャップが酷くなってしまうんですよね。

 

だからこそ、しっかり裏声を鍛えて

地声と裏声のギャップを少なくしていくのが大切になってきます。

 

僕も、先生から教えてもらった裏声トレーニングを毎日ガッツリ取り組んでました。

その結果、裏声の声量も張りも出て、地声との落差が少なくなったので

地声と裏声の切り替えも目立たなくなりました。

 

そのトレーニング方法をこれから解説するので、楽しみにしていてくださいね。

 

裏声トレーニング


僕が実際に一流トレーナーから教えてもらっていた裏声トレーニングを解説します。

 

まず、一つ目は喉を後ろ上に引っ張るトレーニングですね。

 

喉を後ろ上方向(喉ちんこや軟口蓋の方向)に引っ張ると、ミッキーマウスみたいな

明るい声と深い声が混ざったような声が出るのですが、

この声を使ってトレーニングしていきます。

 

【図解:喉を後ろ上方向に引く】

 

こんな感じの声です。

 

【参考音源:ミッキー(喉を後ろ上に引く)】

 

もちろん、最初は喉を後ろ上に引っ張る感覚なんて分からないと思います。

でもそれで全然大丈夫です。

 

というのも、発声の感覚は喉の筋肉が発達して初めて分かるものだからなんですね。

 

僕自身も、最初は「喉を後ろ上に!」とか言われても、全く意味が分かりませんでしたし、

感覚もわかりませんでした。

 

でもそれでも、先生に言われるがままに、先生の音声をイヤホンで聴きながら

コツコツ先生の声真似をしていったんですよね。

 

そしたら、だんだん喉の筋肉が発達してきて、結果喉をいろんな方向に動かす感覚がわかってきたんですよ。

 

もちろん、僕だけじゃなくて、僕の生徒さんもみんな同じです。

 

だから、今発声の感覚が分からなくても心配しないでコツコツトレーニングを続けてみてほしいなと思います。

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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金子太登

ボイストレーナー/ボーカルトレーナー


音痴で悩んだことからボイストレーニング開始。

科学的なボイストレーニング理論に出会い、 劇的に歌唱力を上げることに成功。

その経験から現在では、月400人以上の生徒にレッスンをしている。

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