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hiAを出したいあなたへ。|音声解説でプロが解説。

 こんにちは、ボイストレーナーの金子です。


昨日、公式ラインで読者さんから質問をもらいました。

 

「mid2G(G4)までは地声で出せるんですが、

どうしてもhiA(A4)以上の高音が出せません。」

 

要約するとこんな質問内容でしたね。

 

実はこの読者さんに限らず、hiA以上の高音が出せずに悩んでいる人は

かなり多いです。

 

レッスンに来てくれる人たちのお悩みの8割はこの悩みなんじゃ?ってくらいですね。

実際、最近の曲はめちゃくちゃ音域が広いので、

hiA以上が出せないと歌える曲も限られてくるし、しんどいですよね。汗

 

そこで、今回はhiA以上の音域を楽に発声できるトレーニングについて

ガッツリ解説していきます。

 

僕自身、今日話すトレーニング方法を知ってから、hiA以上の音域を

楽に出せるようになりました。

 

もちろん、生徒さんに教えていてもそれは同じです。

それぐらい重要なトレーニングなので、ぜひ実際にやってみてもらえたら嬉しいです。

 

動画で解説

Youtubeチャンネルでも分かりやすく解説しています。

ぜひ記事と併せて学んでみてください^^

hiAで音域が伸び悩む理由

 

hiA以上を楽に出していくには、そもそもなんでhiA以上の音域が出せないのか?

その原因をハッキリさせる必要があります。

 

で、答えから言ってしまうと

hiA付近に、「ブリッジ」と呼ばれる声が不安定になりやすい

ポイントがあるからなんですね。

 

特にhiA付近の音域は、下の音域から数えて2つ目のブリッジであることから、

“セカンドブリッジ”と呼ばれたりします。

 

(1つめのmid2C~mid2Eあたりのブリッジはファーストブリッジと呼ばれます)

 

ここに、声が不安定になる「地雷」みたいなものがあると考えてください。

 

・声が裏返る

・声が震える

・叫ぶ

 

hiA付近で起こる大抵の悩みは、ほぼ全てセカンドブリッジのせいです。笑

 

だからここを克服できていない人たちを見ていると、hiA以上の音域を伸ばすことができなくて、

本当に苦しんでますね。

 

ひたすらhiA以上の音域の曲を歌ってみたり、

裏声からアプローチしてみたり。

あるときは叫んでみたり。

 

色々やったけど、どうしても音域が伸びなかった、、という生徒さんたちも

たくさん僕の元に来ます。

 

だからこそ、早いうちから”セカンドブリッジを潰す”必要があります。

 

セカンドブリッジを克服する方法


じゃあどうやって、セカンドブリッジを克服するのか?

 

というと、これは一つ目のブリッジ「ファーストブリッジ」を克服する

のが大切になってきます。

 

「は?セカンドブリッジに問題があるのに、なんでファースト?頭沸いてるの?」

と思うかもですね。笑

 

でも、実はこれはあまり知られていないんですが、

セカンドブリッジで起きている諸悪の根源は、

他でもない「ファーストブリッジ」にあるんですよ。

 

これは、親分と子分に例えると分かりやすいですね。笑

 

実際に問題が顕在化しているのが、セカンドブリッジ(子分)


その根本的な原因が潜んでいるのが、ファーストブリッジ(親分

 

こんなイメージです。

 

だから、いくら子分のセカンドブリッジを突っついたところで、

諸悪の根源の親分、つまりファーストブリッジをやっつけないと、

いつまで経ってもhiA以上に進めないんですよ。

 

実際、僕は当時の先生にこの知識を教えてもらっていたにも関わらず、

成長を焦って、ひたすらhiA付近の練習をしてたんですが、

全く成長がありませんでした。

 

それどころか、発声のバランスが崩れて高音が出しづらくなりましたからね。

下手に自己流かまして自爆した典型例です。笑

 

だからこそ、僕の二の舞になってほしくないので

ちゃんとファーストブリッジを練習していきましょう。

 

実践トレーニング


実際に、ファーストブリッジを克服するための練習をやっていきましょう。

やり方はシンプルで、同じ音程で裏声→地声→裏声、と声を繋げていくだけです。

 

【参考音源:メッサ・ディ・ボーチェ】

 

高音を上手に出す(ミックスボイス)には、地声と裏声の筋肉の上手な入れ替え

大事になってくるんですが、

 

このトレーニングをやると、必然的に裏声と地声の筋肉をスムーズに入れ替えざるを

えなくなるので、高音発声が一気に上手になっていきます。

 

注意点


やる音域は、C4〜E4(mid2C〜mid2E)
がおすすめですね。

 

そもそも、ミックスボイスは

“全く正反対の声”を扱うことで、声帯のコントロールが上手になって、

ミックスを習得しやすくなるんですね。


できることなら、なるべく完全な裏声と完全な地声。

混じり気ない両方の声を繋ぐ方が、バランスが崩れやすいので

返ってトレーニングとしてはいいわけです。

 

で、その点この音域は、地声と裏声の音域が被った音域帯です。


純粋な100%の地声も出せるし、100%の裏声も出せる。


そんな正反対の声を存分に扱える音域で、

裏声と地声の行き来をすることで、一気にミックスは近づいてきます。

 

一緒に頑張っていきましょう。

 

最初はできなくて普通。コツコツで突破。


トレーニングもサラッと解説したはいいんですが、

これ、やってみるとめちゃくちゃ難しいです。笑

 

この前、公式ラインの中でも紹介したときも、

「うわ!これめっちゃくちゃ難しいです!」

というお声を何百件と、読者さんからいただきました。笑

 

僕も最初にこのトレーニングを教えてもらったときは、


「あ、これ一生かかってもできないや。」と匙を投げましたもん。w

正直、永遠に裏声と地声が繋がる気がしなかったです。

 

でも先生の言うとおり、

コツコツ取り組んでいったら、徐々に裏声と地声の裏返りが目立たなくなってきて、

最終的には繋がるようになりました。

 

結果、歌うときも壁だったhiAを突破して、スルスル

と高音につながるようになって、余裕を持って歌えるようになったんですね。

 

だから、今できなくても何の問題もないです。

むしろそれが正常です。笑

 

コツコツ練習して、徐々に裏返りをなくしていきましょう。

このトレーニングが高いの水準でできるようになれば、

あとは、普通に歌うだけでもhiA以上を突破できている可能性が高いですよ。

 

まとめると、

 

・hiA以上が伸びなやむ原因は、セカンドブリッジにある

・ファーストブリッジを克服することで、セカンドも克服できる

・同じ音程で地声と裏声を行き来することで、ミックスを習得できる

 

こんな感じですね。

 

難しい訓練が登場したんですが、これができれば他のミックスの訓練は

いらなくなるレベルで成長できるので、頑張っていきましょう。

 

それでは、ありがとうございました。

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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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金子太登

ボイストレーナー/ボーカルトレーナー


音痴で悩んだことからボイストレーニング開始。

科学的なボイストレーニング理論に出会い、 劇的に歌唱力を上げることに成功。

その経験から現在では、月400人以上の生徒にレッスンをしている。

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