こんにちは、ボイストレーナーの金子たいとです。
最近、レッスンでも僕の生徒さんから
「どうしたらEveさんみたいに魅力的な歌声で歌えますか?」
「Eveさんみたいな綺麗な高音を出したいです」
と、質問をもらう機会が多いです。
昨日も、初めてレッスンに来てくれた生徒さんが
「Eveくんに憧れているんですよね〜」なんて話をしていたので、
やっぱり人気なんだな〜と。
確かに、Eveさんの歌声は高音でもキンキンせずに豊かな響きがあって
しかも声質そのものも美しいから反則的に魅力的ですよね。。
僕自身、昔から綺麗な歌声が好きなタイプの人間なので、めちゃくちゃ気持ちわかります。笑
ただ、あそこまで魅力的な声だと「才能がないと無理?」
と考えている人は多いと思うんですけど、そこまで心配しなくても大丈夫です。
誰でも正しいボイストレーニングをすれば
魅力的な歌声を手に入れることはできますからね。
事実、僕が歌を始めたのが大学生の頃なんですが、そのころは
高音は全く出ないし、声も子供っぽいキンキンした声質で
本当に歌がド下手でした。
いや、ホントにカラオケに行っても何も歌える曲がなくて絶望してましたからね。w
平均的な音域がある男なら誰でも歌える、と言われていた
福山雅治(今の子分かるのかな)の曲ですら全く歌えませんでした。
ただ、僕の場合は運よく正しいボイトレに出会うことができて、
歌声を劇的にガラッと変えることができたんです。
特に、歌を始めた当時全く出せなかった高音が楽に出せるようになったのは
かなり変化した部分ですね。
【音源:高音発声】
(最高音:hiC# , C#5)
こんなふうに、声は誰でも変えられるので希望を持ってこの記事を読んでほしいなと思います。
この記事を読み終わる頃には、Eveさんの魅力的な歌声の正体が理解できると思いますし、
歌唱力を上げるための道のりがハッキリしてくると思うので
ぜひ最後まで読んでみてください。
綺麗なミックスボイス
まずEveさんみたいな美しい歌声を手に入れるためには、間違いなく「ミックスボイス」の習得が
必須になってきます。
僕自身も、歌唱力を高めるために最初に注力したのがミックスボイスの習得でした。
で、ミックスボイスとはなんぞや?という話なんですけど、
分かりやすくいうと、低音の地声と高音の裏声をスムーズに繋げられる声の出し方のことです。
【音源:ミックスボイス】
普通、地声から音程を上げていくとどこかでコロッと声がひっくり返ると思うんですけど、
ミックスを習得していると地声と裏声が一本につながっているので
ひっくり返ることなくスムーズに高音までかけ上がれるんですよね。
そして訓練を積んでいくと、
最終的には高音を楽に地声で発声することもできるようになってくるので、絶対に抑えておき
たいわけですね。
Eveさんもそうですが、高音でもパワフルな地声感のある声で歌えているのは
ミックスボイスを習得しているからなので、絶対に習得しておきたいスキルです。
土台を固めてミックス習得!
一般的にミックスボイスの練習というと、
地声と裏声を丁寧に繋げていったり、裏声を地声のように出す練習方法が一般的だと思うんですね。
ただ、実はこれが大きな落とし穴で。。
僕自身も、ミックスボイスが大事だと知ってからアホみたいにミックスボイスの練習をやっていたんですが、
全然ミックスは習得できないし、
高音を出せるようになる日は来なかったんですよ。
Youtube見たり、ボイトレ本買って読んだりしても全然できないもんだから
本当にあの時期は病んでましたね。
ただ、そんな時に運よくめちゃくちゃ腕のいいボイストレーナさんに出会えて、
それまでのミックスボイスの練習をやめたら、みるみる高音が出るようになっていったんです。
で、なぜミックスを習得できなかったのか?努力したのに高音を出せなかったのか?
というと、結局ミックスボイスに必要な土台が足りなかったから
という一言に尽きます。
具体的に言えば、ミックスボイスを発声するためには、
そのために必要な喉の筋肉が鍛えられていないといけないんですね。
詳しくはこの後で話しますが、高音を出すために必要な喉の筋肉が
たくさんあるわけです。
ただ昔の僕を含め、
ほとんどの人のがその筋肉が全く鍛えられていないので、
どんなに地声と裏声を繋ぐようなミックスボイスの練習を頑張っても
ミックスを習得することはできない、ということなんですね。
だからこそ、まずはミックスに必要な喉の筋肉を鍛える「喉の筋トレ」をやっていくのが
確実だし、結局のところ近道です。
実際、僕も先生に喉の筋肉をトレーニングするように指示されてから、
無我夢中で喉の筋肉トレーニングをやっていきました。
大学の授業中でも、教場の隅っこに行ってコソコソ声出してたレベルで、いつでも
練習してましたね。笑
そしてその結果、どんどん高音は出しやすくなっていって
今ではほとんどの曲を楽な体感で思い通りに歌えるようになった、というわけです。
ほんと、今まで無駄にした4年間を返してくれ!と言いたいですね。w
僕みたいに4年、5年と貴重な時間を無駄にする人が増えて欲しくないので、
「面倒くせえなー」と思われても、本当に効果の出る練習方法を教えます。
ミックスボイス習得の3ステップ
ミックスボイスの習得にも型、テンプレートのようなものがあります。
そのテンプレ通りに練習を進めていくとミックスを習得できるのですが、
なかなかこれを教えてくれる人が少ないので、
あれやこれや練習してもみんなミックスを習得できない状態に陥ってます。
僕自身、このトレーニング方法に出会えて初めてミックスを習得できたので
ここでは惜しみなく解説していきたいと思います。
STEP① パーツの分離
まずは喉についた”発声のクセ”を丁寧にとっていきます。
僕らの喉には強烈な発声の癖がついていて、それが歌唱の妨げになっているんですよね。
たとえば口を動かすと、一緒に喉が動いてしまったり
裏声の筋肉だけを動かしたいのに、地声の筋肉も一緒に動いてしまったり。
小指だけを曲げたくても、一緒に薬指も曲がっちゃう、、なんて経験はあると思いますが
そんな癖が喉にはついているわけです。
だからこそ、まずはミックスボイスの練習に入る前に、
喉のパーツを一つ一つバラバラに動かしていく
喉の整理整頓をしていくのが大事になってくるのです。
STEP② パーツの強化
次に、STEP①で整理整頓した喉のパーツを鍛えていきます。
具体的に言うと、喉の筋肉トレーニングをしていくんですね。
たとえば、高音を出すために必要な筋肉だったり、
力強い声量を出すために必要な筋肉だったり。
歌唱力を高めるために必須になってくる喉の筋肉をトコトン鍛えていきます。
基本的に、歌うことはスポーツと同じで「喉の筋肉運動」だからです。
高音も、低音も、大きな声も、小さな声も、息っぽい声も、芯のある声も
全部「喉の筋肉」を使って、出していきます。
だからこそ、喉の筋肉を鍛えると
さまざまな歌唱スキルがグッと手に入るやすくなるわけです。
ただ、その一方で残念なことに僕らの喉の筋肉は弱いんですよね。
もちろん普段カラオケで歌ったりする機会はあると思うんですけど、
ミックスボイスなどの習得に必要な喉の筋肉は、特殊な声の出し方をしない限り
使われることはないので、
普段生活しているだけでは、全く喉の筋肉が鍛えられていないんですよ。
だからこそ、きちんとボイトレで喉の筋肉を鍛えてあげる必要があります。
STEP③ パーツの調整
そして、最後にいよいよパーツの調整です。
わかりやすく言えば、地声と裏声を繋いでいくミックスボイスの練習をやっていくのが
このステップです。
STEP①とSTEP②でミックスに必要な揺るぎない土台を作っているので、
ミックスの練習をやってもスルスルと上手くいきます。
こんなふうに、ミックスボイスを習得するまでの3ステップを紹介してきましたが
これから紹介する具体的なトレーニングは音声がないと文面だけではどうしても分かりづらいので
分かりやすく具体的なトレーニング方法を解説した動画を用意しました。
正直、無料で出していることが頭おかしいレベルで有益な情報です。w
ぜひ何度も繰り返し見て学んでみてくださいね^^
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