こんにちは、ボイストレーナーの金子太登です。
「hiBまでは出るんだけど、hiCが出ない。。」
「hiCになると声がひっくり返る。」
高音発声の練習をしていると、必ずと言ってもいいくらい出てくる”hiCの壁”。。
かなり歌が上手な方でも、この壁に苦労している方は少なくないんですね。
そこで、今回はド凡人から、高音発声を身につけたボイストレーナーの僕が、hiCを綺麗に発声するためのトレーニング法を
音声付きで徹底解説します。
是非、最後までご覧くださいね。
hiCが出ない理由
hiCに限らず、ミックスボイスで高音域を発声できないときに考えられる理由をまとめました。
まずは、下記のことを徹底的にインプットして実践していきましょう!
.声が重たすぎる
hiCを開発するときに、どうしても低音域の地声の重たさを引っ張って高音を出してしまうと、ただの張り上げになることが多いです。
解決策としては、”軽い地声”をイメージして発声できるようにすることがあります。
【小声で軽い地声】
最初は、C4〜E4あたりの声がひっくり返りやすいポイント(換声点)で練習を始めて、慣れてきたら徐々に高音に向かって発声していきましょう。
ここで、デカイ声にしてしまうと張り上げ一直線になる可能性が高いので、我慢して一旦は声量を抑えましょう。
もちろん、ミックスボイスを習得した後に、”あえて”安全に張り上げるなら問題なしです。
【例:安全な張り上げ】
息を吐きすぎている
息を吐きすぎても、張り上げになりやすいためNGです。
そこで、少量の息で高音を発声するための方法をお伝えします。
STEP① 普通に呼吸をする
まずは、普通に「スーハースーハー」と呼吸をしましょう。
STEP② 声帯を開いたまま息を止める
息を吸ったタイミングで、声帯を開きながら息を止めましょう。
【参考音源:声帯を開いたまま息を止める】
ダメな例として、一気に息を止めるときに、声帯を閉じて息を止めてしまうことです。
【参考音源:声帯を閉じて息を止めてしまった例】
「ハッ!」と声帯が閉じる音が聞こえるのが分かりますねw
STEP③ STEP② を保ったまま小声で地声を出す
声帯を開いて息を止めた状態から、すでにやった小声で地声を出すトレーニングをしていきましょう。
この3ステップ以外の方法では、爆笑して吹き出す直前の状態をキープして、そのまま小声発声でもOKです。笑
同じように、身体の中から呼気量を調整してくれる効果を狙えます。
脱力しすぎている
脱力しすぎていても、高音を地声のように発声することはできません。
というのも、当たり前ですが完全に脱力してしまったらただの裏声になってしまうからです。
ミックスボイスは、少なくともhiC付近では裏声にひっくり返せる声です。
裏声にひっくり返らないだけの必要最小限の力みは必要なので。力を抜きすぎて声が裏返らないように注意してくださいね。
喉が自由になる仕組みを構築しよう
ここまで、hiCを発声できない理由と対処法をお伝えしてきました。
もちろん、このような対処法でうまくいく方もいますが、残念ながら全員が全員うまくいくとは限りません。
ですから、その場合は喉そのものが自由になる仕組みを構築することが大切です。
ミックスボイスや高音を一直線に目指すのではなく、喉そのものが自由になる仕組みを構築することができれば、
安全に張り上げられるスキル(ベルティング発声)
低音から高音が自動で繋がる仕組み(ミックスボイス)
綺麗なビブラート・キレのあるビブラート
キレのあるフェイク
自由な声量のコントロール
など、どんなスキルにも対応できる歌唱力が手に入ります。
高い声というのは、喉が自由になった結果としての一部でしかないんですね。
もし、自由な喉を構築してミックスボイスをはじめとする様々なスキルを習得したい場合は、3つのステップを下記の記事にまとめたので、
ぜひご覧くださいね。^^
今回は以上となります。お疲れ様でした^^
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