こんにちは。ボイストレーナーの金子太登です。
今回は、前回の記事:ボイトレ本|ボイストレーナーが厳選した本をご紹介で
ご紹介することができなかった本をご紹介したいと思います。
また、それぞれの本のボイストレーニングの方針や、気を付けるべきポイントなども
盛りだくさんでお届けするので、是非参考にしてみてください!
※ボイストレーナーの金子の歌声です。当記事を参考にするかどうかの判断基準としてください。
(音源の最高音は、A4(hiA、高いラの音)です。
目次
1ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本
ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本をご紹介したいと思います。
この本は三重大学教育学部教授の弓場徹氏が執筆した本です。
前回の記事でもご紹介した
・奇跡のボイストレーニングBOOK
・奇跡のハイトーンボイストレーニングBOOK
と同じ弓場徹先生が開発した「YUBAメソッド」といわれるボイストレーニングの方法です。
「前回もYUBAメソッドだったじゃないか!お前怪しい!」と思ったそこのあなた。
僕は本当にYUBAメソッドの関係者でも回し者でもありませんからね!!
1-1「ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本」とは
さっそくこの「ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本」の
レッスンの基本方針を説明していきます。
[レッスンの基本方針]
STEP.1 「地声」と「裏声」を分離する
STEP.2 分離された「地声」と「裏声」を鍛える
STEP.3 鍛えられた「地声」と「裏声」を融合させる
基本的には、奇跡のボイストレーニングBOOK・奇跡のハイトーンボイストレーニングBOOKと
ボイストレーニングの基本方針は変わりません。
では何が違うのか。
それも含めてこの本の特徴をご紹介していきたいと思います。
[この本の特徴]
①プログラムが音域別に3つに分かれている
②発声のお手本が収録されたCDがついてくる
③ミックスボイスに特化したトレーニング
①プログラムが音域別に3つに分かれている
この本は
Aプログラム(男声)・Bプログラム(喚声点の低い女声)・Cプログラム(喚声点の高い女声)
というふうに音域別にプログラムを3つに分けています。
男性はAプログラムしかないので自分の音域に合わせてプログラムを選択することはできませんが、
女性はBプログラム・Cプログラムの2種類からプログラムを選択してボイストレーニングをすることができますね。
ところで、男性の皆さん。「なんで男はAプログラムの一種類しかないんだよ!」と思いませんでしたか?
基本的に、この「ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本」は
初級者や中級者がやるべきことは、しっかりとマスターしていることが大前提です。
なので、このくらいの音域に合わせて声は出せるよね?という前提があります。
しかも男性は個人差はあれど、女性ほどは喚声点(声がコロッとひっくり返るポイント)の高さに差はない
ので、男性はAプログラムの一種類でいいだろうということになってしまったんだろうと思います(笑)
②発声のお手本が収録されたCDがついてくる
ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本には
発声のお手本が収録されたCDが付属でついてきます。
この点は、奇跡のボイストレーニングBOOK・奇跡のハイトーンボイストレーニングBOOKと同じですね。
この本に収録されているようなレベルの高い内容になればなるほど、
「発声の手本」が重要になってきます。
もし、発声の手本が示されたCDがなければ
「こんな感じかな…?」と適当に声をだすことになってしまいます。
それが奇跡的にきれいな声の出し方・フォームであれば
ボイストレーニングの効果はでます。
しかし、なかなかそうはうまくいきませんよね。
例えば
・息漏れのある声なのか・そうでないのか
・発声している声の質はどうか
これらはボイストレーニングの効果に直結することです。
そして、CDによって、自分の声と聴き比べることができるところでもあります。
皆さん、(理論書などを除いて)ボイトレ本を購入するときは
CDが付属でついてくる本を買いましょう!
そしてそのCDは是非フル活用しましょう!
③ミックスボイスに特化したトレーニング
ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本には
ミックスボイスに特化したトレーニングが収録されています。
・低音域の「地声」から高音域の「裏声」までの
1オクターブをミックスボイスで一気に跳躍する練習
・同じ音程で裏声から地声に滑らかに膨らませ、
また裏声に滑らかに戻す練習(メッサ・ディ・ヴォーチェ)
このような、ミックスボイスができない段階の方にとっては
鬼みたいなトレーニングも多数収録されています(笑)
ボイストレーニングの内容自体は難しいものが多いですが、
正しいやり方で長期間継続して取り組むことができれば
必ず効果はでてきますよ!
1-2練習するときの基本と注意点
ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本を使って練習するときの注意点を
説明していきます。
[練習するときの基本]
①「地声」「裏声」のフォームを固める
②「地声」から「裏声」に移行する際に
「地声」の意識を強く持つ
①「地声」「裏声」のフォームを固める
「地声」「裏声」それぞれの正しいフォームを固めましょう。
前回の記事でもお話しましたが、正しいフォームでボイストレーニングを
行わないと効果がでないだけでなく発声の状態を悪化させかねません。
「地声の発声フォーム」
1.口を「ア」の形に開き、「エ」と発音する
2.息をとめた状態で一気に発声する
「息漏れのある裏声の発声フォーム」
1.口を「オ」の形に開く
2.息をたっぷりと漏らしながら、一気に「ホー!」と発声する
「息漏れのない裏声の発声フォーム」
1.口を「オ」の形に開く
2.息を止めた状態で「オー!」と発声する
[「地声」「裏声」を発声するときの注意点]
「地声」
①口の形は固定する(変えない)
②息漏れがしないように注意する
「息漏れのある裏声」
①口の形は固定する(変えない)
②地声がまざらないようにしっかりと息漏れさせる
「息漏れのない裏声」
①口の形は固定する(変えない)
②息がもれないように注意する(ロングトーンができるかどうかが目安)
②「地声」から「裏声」に移行する際に
「地声」の意識を強く持つ
「地声」から「裏声」に移行するときには「地声」で発声する意識を強く持ちましょう!
このお話は、主に「ミックスボイストレーニングで必ず歌がうまくなる本」のSTEP4:ミックスボイス1
STEP5:ミックスボイス2についてです。
具体的には、裏声の音域に移行しても、
地声の体感を残したまま発声しましょうということです。
その際声に「ザラつき」が生じたり、「エッジ音」がなるかもしれません。
(原因は僕の記事の「喚声点のエッジボイスをなくす方法」をご覧ください。)
しかし、気にせずトレーニングを続けていると
徐々に地声の体感をスムーズに持ち上げて高音域へと移行できるようになってきます。
[地声から裏声に移行するときの注意点]
・スムーズにつなげようとして、早めに裏声に移行しない
・地声から裏声に移行する際に息を多く吐かない
・小声で練習せず、ある程度のボリュームを保って練習する
以上の事に気を付けて練習を頑張ってみて下さい!
[itemlink post_id=”2379″]
2.幅広いレベルの方に対応する最高のボイトレ本をご紹介
ここまで初級者・中級者・上級者向けの本を一冊ずつご紹介してきました。
この章では、初級者~上級者まで幅広いレベルに対応する僕の中で最高の一冊を
ご紹介します。
ただ、少しマニアックな内容なのは否めないので、
「知識とかどーでもいい!とにかくうまくなりたいんや!」
という方は、ご紹介したYUBAメソッドの三冊から選んで頂ければと思います。
2-1最高の声を手に入れるボイストレーニング フースラーメソード入門
「最高の声を手に入れるボイストレーニング フースラーメソード入門」をご紹介
していきたいと思います。
この本はオルフェ芸能研究所主宰の武田梵声(たけだ ぼんじょう)先生によって執筆されたものです。
さっそくレッスンの基本方針をご紹介したいと思います。
[レッスンの基本方針]
①喉頭懸垂機構を鍛える
②喉頭懸垂機構を鍛える方法として主にアンザッツメソードを用いる
「超」簡単に説明するとこんな感じです!
・・・これでも全然簡単じゃないですよね…。(笑)
初っ端から意味不明な言葉並べてすみません!
これから丁寧に説明するので安心してくださいね。
2-2喉頭懸垂機構とは何か
喉頭懸垂機構とは簡単にいうと、喉を吊る筋肉のことです。
喉は主にその4つの筋肉によって支えられています。
[喉を吊る筋肉の種類とは]
1.甲状舌骨筋
2.胸骨甲状筋
3.輪状咽頭筋
4.茎突咽頭筋 その他口蓋筋群
1.甲状舌骨筋
甲状舌骨筋は喉頭(声帯が住むお家)を上に引き上げる働きをする筋肉です。
[鍛えることで得られる効果]
・声量・声の響きの改善
・ロングトーンの改善
・滑舌がよくなる
etc…
2.胸骨甲状筋
胸骨甲状筋は喉頭(声帯が住むお家)を下に引き下げる働きをする筋肉です。
[鍛えることで得られる効果]
・明るい声やさわやかな声
・話声がよくなる
etc…
3.輪状咽頭筋
輪状咽頭筋は喉頭(声帯が住むお家)を後ろに引く働きをする筋肉です。
[鍛えることで得られる効果]
・深い声/太い声
・高い声がパワフルになる
・遠くまでよく通る声
…etc
4.茎突咽頭筋・口蓋筋群
茎突咽頭筋は喉頭(声帯が住むお家)を引き上げて広げる筋肉です。
[鍛えることで得られる効果]
・嗄れない声
・疲れない声
・喉声が治る
…etc
このように、喉頭懸垂機構(喉を吊る筋肉)のトレーニングをすることによって
さまざまなメリットがあることがお分かりいただけたと思います。
2-3「アンザッツメソード」とは何かを解説
それではいよいよ、この本のメインの「アンザッツメソード」についてお話していきたいと思います。
[アンザッツメソード]
7色の声色を発声する事で、
喉頭懸垂機構を強力に鍛えることが出来るメソード
要するに、7つの様々な声色を発声する事により、
喉を支えている筋肉である喉頭懸垂機構を強力なものにしていくことで
本来喉にそなわっている潜在能力を解放させていきましょうということです。
では、さっそく7つのアンザッツタイプ(声色)をご紹介していきましょう。
[地声系]
・アンザッツ1
男性ではバカ殿(志村けん)の声色、女性では黒柳徹子の声色を
想像してみてください。
地声を鼻のほうにもっていった少しおかしな声です(笑)
[アンザッツ1で鍛えられる筋肉群]
・喉頭(声帯が住むお家)を引き上げる甲状舌骨筋
・声帯(喉頭の中にある2枚のヒダ・これが振動して声が出る)をくっつける役割をする閉鎖筋群
・アンザッツ2
NHKの歌のお兄さんのような明るくさわやかな音色です。
深みと明るさが共存した声。
[アンザッツ2で鍛えられる筋肉群]
・喉頭(声帯が住むお家)を引き下げる胸骨甲状筋
・声帯(喉頭の中にある2枚のヒダ・これが振動して声が出る)をくっつける役割をする閉鎖筋群
・アンザッツ3a
男性は俳優の中尾彬とボビー・オロゴンを足して2で割ったような声色を
イメージするといいと思います。
女性は「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけのモノマネをすると声色のイメージを掴みやすいと思います。
[アンザッツ3aで鍛えられる筋肉群]
・喉頭(声帯が住むお家)を引き下げる胸骨甲状筋
・喉頭(声帯が住むお家)を後ろに引く輪状咽頭筋
・声帯(喉頭の中にある2枚のヒダ・これが振動して声が出る)をくっつける役割をする閉鎖筋群
[裏声系]
・アンザッツ4
軽く漂う裏声感じの裏声です。
僕がこのサイトでお伝えしている息漏れのある裏声に近い声だと思っていただければと思います。
[アンザッツ4で鍛えられる筋肉]
・音程調整や高音発声に欠かすことのできない輪状甲状筋(前筋)
・喉頭(声帯が住むお家)を引き上げて広げる茎突咽頭筋・口蓋筋群
・喉頭(声帯が住むお家)を引き下げる胸骨甲状筋
・アンザッツ5
「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじの声を想像して頂ければ
分かりやすいかなと思います。
[アンザッツ5で鍛えられる筋肉群]
・喉頭(声帯が住むお家)を引き上げる甲状舌骨筋
・音程調整や高音発声に欠かすことのできない輪状甲状筋(前筋)
・声帯(喉頭の中にある2枚のヒダ・これが振動して声が出る)をくっつける役割をする閉鎖筋群
・アンザッツ6
淡谷のり子の歌声を太く、強くした感じの声を想像してみてください。
オペラ歌手のエリンコ・カルーソーもこのタイプの声であると
書籍の中で述べられています。
[アンザッツ6で鍛えられる筋肉群]
・喉頭(声帯が住むお家)を後ろに引く輪状咽頭筋
・音程調整や高音発声に欠かすことのできない輪状甲状筋(前筋)
アンザッツの7つのタイプとそれぞれのアンザッツで鍛えられる筋肉群
を解説しました。
これらのアンザッツの7つのタイプが強化されたとき完全な「自由な発声」
を手に入れることが可能になります。
[itemlink post_id=”2378″]
3コラム 今までに購入したボイトレ本をご紹介②
僕が今までに購入したボイトレ本のなかから
読み物として面白いボイトレ本をご紹介します。
このコラムは前回の記事で好評だったので(ウソ)
PART2もやります!
3-1魅惑のハイトーンボイス養成メソッド
「魅惑のハイトーンボイス養成メソッド」をご紹介していきます。
「魅惑のハイトーンボイス養成メソッド」は
PC VOICE STUDIO代表のAKIRA先生が執筆されたボイトレ本です。
では、さっそくこの「魅惑のハイトーンボイス養成メソッド」
のレッスンの基本方針について解説していこうと思います。
[レッスンの基本方針]
①「VoiceerF Method」(ボイスィーフメソッド)を用いる
②「裏声」に芯をだすトレーニングを行い、
「地声」と「裏声」の声質をそっくりにすることを目指す
③「ma」「mo」「non」などの言葉を使い地声から裏声に・裏声から地声に滑らかに切り替える
練習をし、ミックスボイスの習得を目指す
①「VoiceerF Method」(ボイスィーフメソッド)を用いる
[「VoiceerF Method」とは]
「VoiceerF Method」はAKIRA先生が開発した
シンガー、歌い手のためのトレーニングメソッドです。
この名前の由来は左から読むと「Voice」右から読むと「Free」という言葉を合わせた造語で
”使用者の声を自由にするメソッド”という意味が込められているそうです。
[「VoiceerF Method」の発声トレーニングによる効果]
・低音域・高音域の拡大
・声量アップ
・声質の改善
・喉のスタミナアップ
・声帯や体への負担軽減
・制限をかけない自由な表現
これらが「VoiceerF Method」によって可能になるということですね!
3-2「魅惑のハイトーンボイス養成メソッド」の特徴
「魅惑のハイトーンボイス養成メソッド」の特徴をご紹介していきます。
[この本の特徴]
①発声の手本が収録されたCDが付属でついてくる
②発声だけでなく呼吸法にも言及をしている
①発声の手本が収録されたCDが付属でついてくる
「魅惑のハイトーンボイス養成メソッド」には付属でCDがついてきます。
AKIRA先生の美声を聴くことができ、うっとりです(笑)
前回の記事でもお話しましたが、発声の手本が美声だと
練習に対するモチベーションがアップします(笑)
という冗談はさておき、やっぱりボイストレーナーの声を聴きながら
練習するのとそうでないのとでは効果がかなり違ってきます。
この本に限らずボイトレ本を購入するときは、
なるべく発声の手本が収録されたCD付属のボイトレ本を購入しましょうね!
②発声だけでなく呼吸法にも言及している
「魅惑のハイトーンボイス養成メソッド」では呼吸法についても言及しています。
お尻の穴をギュッとしめるなど分かりやすい表現を用いて説明されているのも
この本の特徴かなと思います。
ただ、あくまで僕のレッスンの方針ですが、腹式呼吸は一切練習しません。
正しいトレーニングによって喉を少しづつ育てていけば”意識しなくても”
適切な息の量を声帯(喉頭の中にある2枚のヒダ)に送り込めるような
呼吸法になっていきます。
”喉が出来上がるから正しい呼吸法がついてくる”というのが僕の考え方です。
[itemlink post_id=”2381″]
4.まとめ
今回は、前回の記事で紹介しきれなかったボイトレ本をご紹介しました。
是非ボイトレ本を購入されるときは、この記事も参考にして購入してみてください!
分からない事・質問等ありましたらコメント欄にコメントを頂ければと思います。
また、独学でボイストレーニングをされてて効果が出ない方や
長くボイトレ教室に通っているのに「自由な発声」が手に入らない方は
是非僕のレッスンを受けてみて下さい。
喉は少しづつ育つものなので、ある程度の期間は必要としますが、
必ずご自身の喉の成長を実感できると思います。
というわけで最後にしれっと宣伝までやったので、
今回はここまでです!(笑)
最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
金子先生、ご無沙汰しております。今年5月に知恵袋や本ブログコメント欄で沢山のアドバイスをいただいたkiretadenkyuです。その節は本当にありがとうございました。
長年出せなかった裏声が今年の4月にようやく出せるようになって5か月経った現在の発声を2つ録音しました。思い出した時にちょこちょこと独学で自宅発声練習をやっていただけですが、お聴きいただければ嬉しいです。
http://nana-music.com/sounds/02f584a9/
http://nana-music.com/sounds/02f5842e/
ファルセットのヴィブラートは1週間前にかけることができるようになったばかりで、まだピッチがバラバラで歌には使い物になりませんが、高音域でヴィブラートをかけることができるくらい喉は脱力して楽な状態であることを証明するためにヴィブラートをかけて録音しました。
高音域のヴィブラートは喉が力んでいるとかけることは困難なので、ファルセットのヴィブラートは高音域でも力まず喉を柔らかく使うための練習に良いような気がするのですが、どうでしょうか?
また、私としては息がすっぽ抜けないよう声をひっくり返さないまま地声から裏声に繋げる意識で発声したのですが、地声と裏声の繋がり具合や換声点がどのように聴こえましたでしょうか?
私は、スピッツの草野さんのように少し柔らかい声色で高音域でも喉締めにならず楽な体感で歌えることを理想にしています(私はスピッツのファンクラブ会員です(笑)この夏はスピッツの野外ライブに参戦しました)
お感じになられたことをアドバイスいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
コメント遅れてしまい申し訳ありません。
ファルセットの発声で、ビブラートをかけることが直接発声の向上につながるかは正直疑問です。
しかし、喉がリラックスしている状態でないと、ビブラートをかけることができないので、
喉の緊張状態を確かめるには最適かなと思います。
換声点をまたぐ音声聴かせていただきました。
6〜8秒あたりで筋肉バランスが崩れ、
声が震えていると判断しました。
恐らくこの動画よりも大きな声で練習すると、さらにこの傾向は顕著になると思います。
分離と強化の訓練を中心にトレーニングしてみてください!
お忙しいところ真摯にお答えくださり本当にありがとうございます。
「高音や裏声でも喉締めの発声はしていませんよ、リラックスした喉のままで発声していますよ」という事実を他者に証明するための客観的な方法を考えている時にファルセットにヴィブラートをかけるという方法を思い付きました。ご指摘のとおり発声の向上という観点では何の根拠もありません。
>6~8秒あたりで筋肉バランスが崩れ~
仰るとおり私自身にもその自覚があります。ウィキペディアに書いてあるミックスボイス1なら私は綺麗に繋がるのですが、歌う本人がウィキペディアのミックスボイス1でも納得できて歌っていて満足なら、それはそれで良いですよね?
私が持っているYUBAメソッドのDVDで弓場先生ご本人が「低音の地声に裏声を少し混ぜておきなさい。そのほうがスムーズに裏声音域まで繋ぎやすいです」と、すなわち地声低音域から意図的に地声の筋肉を弱めて裏声の筋肉も働かせておけと説明されておられるのですが、金子先生は意図的に地声の筋肉など弱めることなく大音量の強い地声のままでスムーズに繋ぐことが出来るのでしょうか?
ウィキペディアでいう1の意味のミックスボイスを使うことは決して悪いことではありませんし、
仰る通り、歌う本人が満足であればそれでいいわけです。
出したい声が出せていればいいわけですからね^ ^
ただ、僕が定義するミックスボイスではないということは申し上げておきます。
kiretadenkyuさんが求める声がスピッツのボーカルの方のような声ということなので、
それであれば僕の定義するミックスボイスを一緒に訓練させていただいて探していきましょう!
というお答えになりますね。
ミックスボイスを手に入れた上で、少々裏声よりにミックスボイスを発声することで草野さんのようなクリアでありながら、力強い発声の仕方になります。(声質は別の問題ですが)
ご質問の件ですが、声量を保ったまま繋ぐことはできますよ。
地声の低音から裏声を混ぜる意識で発生すると換声点は
滑らかになりますが、ポップスで歌に使用することは
かなり厳しいと言わざるをえません。
動画を使った説明がわかりやすいかと思いますが、
ブログの記事意外の動画などでの音声を使ってのレッスンは有料とさせていただいております。
もし、機会がありましたらSkype体験レッスンなどをご検討くださいね。