こんにちは。ボイストレーナーの金子太登です。
今回は、部屋などでは上手く歌を歌えるにもかかわらず、
カラオケなど環境が変わった途端にうまく歌えなくなる原因に
ついてお話していきたいと思います。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
目次
動画で解説
Youtubeでも分かりやすく解説しています。記事と併せて学んでみてくださいね。^^
1.オケの音量で発声が崩れている

カラオケで大音量でオケを流す方はこれに当てはまっていることが多いですね。
通常音量を大きくすれば、それに合わせて声も大きくしますよね?
その時、下記のような法則から発声が大きく崩れることがほとんどです。
声を大きくする→ 地声の筋肉がメインに働く
声を小さくする→裏声の筋肉がメインに働く
声が小さい時は、地声と裏声の筋力バランスが同じくらいなので、それぞれがミックスしやすく、
高音も比較的歌いやすい傾向にあります。
【小声で歌った場合:地声と裏声の筋力バランスが良い】
自宅で歌いやすいと感じる方が多いのはこのためです。
自宅なら声のボリュームを抑えて歌うことが多いですからね。
(比較的です。元から発声が大きく崩れている場合は、カラオケでも自宅でも歌いづらいです。)
しかし、それが声を大きくすることによって地声が裏声に対して強くなってしまうので、ミックスされた声で歌えないわけです。
【普通に歌った場合:地声と裏声の筋力バランスが悪い】
このことから、分かるのは、地声と裏声の筋力を100%で揃えなければいけないということですね。
【目指すべきところ】
(※これに関しては当記事の3章でも詳しくお話します。)
2.聴覚フィードバックに頼っている
カラオケに限らず、歌う環境が変わるとそれに伴ってあなたの歌いやすさが変わる場合は
聴覚フィードバックに頼っている可能性があります。
聴覚フィードバックとは、壁などに跳ね返って帰ってくるあなた自身の声に反応する感覚のことです。
つまり、自分の出した声の跳ね返りを頼りにして歌っているため、その跳ね返りがない状況ではうまく歌いづらいということです。
カラオケでエコーをかけると歌いやすい
お風呂で歌うと歌いやすい
これらは全て、この聴覚フィードバックに頼っているからこそ、感じることです。
「言いたいことは分かったけど、、じゃあどうしたらその聴覚フィードバックに頼らなくて済むの?」
と思いますよね?
これに対しての答えは、シンプルです。
あなたの発声を根本から改善し、周囲の環境に左右されなくなるようにすることです。
この方法に関しては、次の3章でお伝えします。
3.発声を改善する3つのステップ

あなたが本当の意味で自由に歌いたいのであれば、ミックスボイスを習得することは避けて通れません。
そこで、ここではSBMの3ステップでミックスボイスを効率的に習得するための方法を解説します。
ぜひ、参考にしていただけたらと思います。
1.Separate
2.Build up
3.Mixed Voice
STEP① Separate (地声と裏声の分離)
Separateは、地声と裏声を綺麗に分けて発声できるようにすることです。
ほとんどの方が、地声と裏声が「不適切に結びついている」状態でして、この状態でいくらミックスボイスの練習をしても効果が上がらない可能性が非常に高いです。
例えるならば、「グチャグチャに絡まった紐で、その状態でさらに綺麗に蝶結びしたい!」と言っているようなものです。
土台がグチャグチャですから、一見それなりに結べたとしても、必ずボロが出ます。
必ず、一旦地声と裏声を「分離」するようにしましょう。
STEP② Build up (地声と裏声の強化)
Build upは、Separateで分離した地声と裏声を強化していくことです。
ほとんどの方は、地声と裏声の筋力バランスに差がありすぎるので、それを同じくらいのバランスに整えてあげる必要があるんですね。
特に男性は、普段地声で話すことが多いので、地声の筋肉に対して、裏声の筋肉が弱いことが多いです。
このステップを徹底することで、次のステップであるミックスボイスのトレーニングの効果が劇的に上がりますから、頑張っていきましょう!
SETP③ Mixed Voice (地声と裏声の融合)
最後はいよいよ、地声と裏声の融合です。
Build upで鍛えた地声と裏声をミックスさせる段階ですね。
STEP①や②で実践してきたことが花開く段階ですから、きちんと取り組んでいきたいステップです。
「・・・言っていることは分かった。でも何からやればいいか分からない!」というあなたは、
下記の記事で自由な発声を習得するためのトレーニング法を一から丁寧に解説しています。
ぜひご覧くださいね^^
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