こんにちは、ボイストレーナーの金子太登です。
僕が初めて黒沢さんの歌声を聴いたのは17歳の頃だったのですが、
全てを包み込むような大人の男性の歌声
と言う感じが幼いながらに衝撃を受けたのを覚えています。
甘い声なのに、力強さもあって唯一無二な声が本当に大好きです笑
そんな僕が尊敬してやまない黒沢薫さんの歌い方を現役ボイストレーナーの視点で解説します。
ぜひ最後までご覧くださいね。
1.力強く分厚い高音
黒沢さんの声の特徴は、なんと言っても力強く分厚い高音です。
軽やかで美しい声でありながらも、高音になっても弱くならないパワフルな発声があるからこそ、
聴く人の心を締め付けるような歌声になっているのですね。
では、どうすれば黒沢さんのような力強い高音を発声できるようになるのかということですが、
それは”ベルティングボイス”を習得することです。
「??ベルティングボイス…?よくわからん。」とページを閉じないでくださいね!笑
ベルティングボイスとは、簡単に言ってしまえば
できる限り地声感(地声のように聞こえる要素)を保って、パワフルに突き抜けるような高音を発声するための技術です。
この技術を習得できると、高い声になっても
息っぽくなったり
裏声っぽくなったりすることがなく、
第三者から見れば地声で高い声を発声しているように聴こえます。
それでいて、歌い手の喉は楽なので、喉を壊すことも、2、3時間で声を枯らしてしまうこともありません。
僕が初めてベルティングボイスを習得した頃の音声が残っていますので、ぜひお聴きください笑
【参考音源:ベルティングボイス】
この時は、ちょっと声が汚いものの「お…これが、、これがベルティングか!!」と歓喜したのを覚えています。笑
2. 圧倒的な声量 ~遠くまで響く声をつくろう~
やはり、黒沢さんは圧倒的な声量があります。
決して力んで声を出しているわけではないのですが、それでいて遠くまでよく響く声をされているんですね。
ということで、黒沢さんのように歌うには圧倒的な声量を手に入れることを考える必要があるのですが、
そのためには、
志村けんさんのような鼻にかかった声を出すトレーニングがオススメです。
【参考音源:志村さんのような声で「イ」】
これは、もちろんふざけているわけではなくて、
このような薄っぺらい声を作ることで、喉(喉仏)が上に上がるのです。
そして、喉が上がると、喉の中にしまってある”声帯(せいたい)”と呼ばれる
声を出すための2枚のパーツがしっかりとくっつきます。
そうすると、息っぽい声が解消されたり、
声量が格段に出しやすくなったりする効果を見込めます。
もちろん、「この声で歌いなさい!」というわけではありませんので、ご安心ください笑
この声はあくまでもトレーニングとして割り切って使ってください。
歌う時は普通の声で歌って大丈夫です。
また、一見すると変な声なので喉に悪いのではないか?だとか
本当に効果あるのか?
と思うかもしれませんが、騙されたと思って1ヶ月継続してみてください。普通に歌っているだけで
明らかに声量が出しやすくなっているはずです。
ぜひ実践してみてくださいね^^
今回は以上です。最後までご覧いただいてありがとうございました。
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