こんにちは、ボイストレーナーの金子太登です。
「なんで喉を下げる必要があるの?」
「喉を下げようと思っても上がちゃう。。」
最近こんなお悩みを読者さんからよくいただくんですね。
確かに、「喉下げろ!喉下げろ!」と言われたところで、どうやったらいいか分からないですし、納得できませんからねw
僕もそうでした笑
そこで、今回は
・喉仏を下げる理由
・喉仏を下げるための具体的なトレーニング方法
この2点を徹底解説します。
ぜひ最後までご覧くださいね^^
喉仏を下げる理由
結論からお話ししますね。
喉仏を下げる理由たくさんあるのですが、大きな理由は、”喉仏を下げる筋肉を鍛えるため”です。
というのも、喉仏を下げる筋肉をきちんと使えるようになると、喉の土台が安定するですよ。
ちょっと難しい話になりますが、喉というのはいくつかの筋肉によって宙吊りにされているんですね。^^
【図:喉は筋肉によって宙吊りにされている】
(小難しい筋肉の名前がたくさん出てきますが、覚えなくて大丈夫ですよ笑)
赤い四角で囲まれている、喉仏を下げる筋肉の「引き下げ筋」をしっかりと使えるように鍛えてあげることで、
喉が安定する土台の一つのパーツを構築することができるんですね。
ですから、なにもこの喉を下げる筋肉だけではなくて、これらの筋肉全て柔軟に使えるようになった方がさらにいいわけですね^^
喉の土台がしっかり固まりますから。
喉仏を下げる方法
喉仏を下げる理由はな〜んとなく分かりましたでしょうか?笑
簡単に言えば、喉の土台を安定させるためと考えていただいてOKです。
次は、喉仏を下げる方法を解説していきます。
方法① 鼻から息を吸う
鼻から息を吸ってみましょう。
生理的に喉が下がります。
試しにやってみましょう^^
まず、右手であなたの喉仏を触ってみてください。
そして次は、あいている左手の匂いを一気に思い切り嗅いでみてください。
・・・
右手で触っている喉が下がるのが分かりますか?
このように、匂いを嗅ぐとより多くの空気を体に取り込もうとする生理的な機能が働くので、喉を下げるのが苦手な方でも
きっかけを掴みやすいですよ^^
方法② 「オ」で喉を下げる
「オ」で喉を下げてみましょう。
方法①で、喉が下がる感覚が分かったら、今度は実際に声を出しながら喉仏を下げてみましょう。
具体的には、「オ」と言いながら喉仏を下げます。
【「オ」と言いながら喉仏を下げる】
イメージ的には、ボビーオロゴンさん・中尾彬さんをイメージするといいですね。w
また、「オ」という母音は、これまた生理的に喉が下がりやすい母音なんです。笑
このように、人間に備わっている生理的な機能を存分に利用して、喉が下がる仕組みを構築していくと、非常に効率よくトレーニングできますよ^^
喉は上がっちゃいけないの?→そんなことありません。
ところで、喉を下げる理由は分かったけど、「喉は上げてはいけないの?」とよくご質問いただきます。
が、実際のところは喉は上がってOKですし、高音になればなるほど生理的に喉は上がるものなんですね。
ですから、「喉は上がってはいけない!」「喉は絶対に下げるべき!」と喉の可能性を狭めるのではなくて、
喉仏を上げることもできれば、下げることもできるといった「自由な喉」を構築することが最も大切です。^^
喉が根本的に自由になる仕組みを構築することができれば、
・楽に高音を発声できる能力(主にミックスボイスという技術)
・パワフルに地声のような高音を出せる能力
・美しいビブラート
・遠くまで響く声
このように、数多くのスキルを全て習得することができるので、あなたが本気で喉が自由になる仕組みを作れば、圧倒的な歌唱力を手に入れることもできます。
だから「喉を下げなきゃいけない!」みたいな凝り固まったボイトレではなくて、もっとあなたの
喉の可能性を引き出すようなボイストレーニングを実践してみてくださいね。
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