皆さん、こんにちは。ボイストレーナーの金子太登です。
今回は歌の上達を目指す際に気を付けるべきこと・習得すべきこと
をご紹介します。
歌をこれから始める初心者の方~上級者の方まで
この記事を参考にして、あなたの練習方法を見直してみて下さいね。
※ボイストレーナーの金子の歌声です。当記事を参考にするかどうかの判断基準としてください。
(音源の最高音は、A4(hiA、高いラの音)です。
目次
1音痴を治す
音痴を治す方法をいくつかご紹介します。
これでもう「歌が下手」とは言わせない!(笑)
1-1キーボード(ピアノ)を利用しよう
音痴を治すために、キーボードを利用してボイストレーニングをしましょう。
音痴とは一般的に、音感がにぶくて正しい音程で歌えないことをいいます。
これはトレーニングで改善することができます。
[キーボードを利用した音感トレーニング]
① キーボードの鍵盤にマジックで音階を書き込む
② 鍵盤の音をならし、それに合わせて発声する
① キーボードの鍵盤にマジックで音階を書き込む
キーボードの鍵盤にマジックで音階を書き込みましょう!
こんなことをいうと「バカじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが
真面目です(笑)
キーボードを持っていない方は、小さいキーボードを安く購入することができるので
今すぐ購入してください!
キーボードを用意したら、まず鍵盤にカタカナで「ド」「レ」「ミ」「ファ」・・・
といった感じで音階を記入していきます。
キーボードに直接はちょっと…という方は
シール等に音階を記入して、それをキーボードに貼りましょう!
② 鍵盤の音をならし、それに合わせて発声する
鍵盤の音をならして、それに合わせて発声してみましょう。
例えば、真ん中の「ド」をならして、「ドー!」と発声するといった感じです。
「すんごいだっせー練習するなあ」と思ったそこのあなた。
この練習、効果てきめんなんです。
実際に何回もこの練習を繰り返していると、「この音程はドだ!」「この音程はレだ!」
といった具合に体に染みついてきます。
最初からある程度歌える方にもこういった練習は効果的です。
1-2音程を調整する筋肉を鍛える
音程を調整する筋肉を鍛えましょう。
[輪状甲状筋]
音程を調整する筋肉=輪状甲状筋(前筋)
音程を調整する喉周りの筋肉のことを輪状甲状筋(前筋)といいます。
この筋肉は音程を調整したり、高音発声に欠かせない筋肉です。
具体的には気管の一番上にある輪状軟骨と甲状軟骨をつなぐ役割を担っているのが
輪状甲状筋(前筋)です。
※描が汚いのは僕のせいなので改善します(笑)
ちなみに、音程が高くなればなるほど
この輪状甲状筋は働いて、声帯をピンと伸ばします。
声帯を伸ばすことで振動数が増え、高音が発声されるわけです。
だから、高音発声にも欠かせない筋肉といわれているのですね。
では、輪状甲状筋を鍛える練習法をご紹介します。
[輪状甲状筋を鍛える練習法]
1.口は「オ」の形に開く
2’’息漏れのある裏声’’で勢いよく「ホー!」と発声する
※「息漏れ」とは声帯が開きすぎて
声帯の間から息が抜け出ている状態のことをいいます。
「息漏れ」があるかないかは、声を伸ばすロングトーンで確認してみて下さい!
・10秒以上声が続く…確実に「息漏れ」のない裏声になっています。
・2~3秒で声が続かなくなる…やり方にもよりますが「息漏れ」のある裏声になっています。
[注意点]
・口の形を「オ」のまま固定する(変えない)
・たくさん息漏れをさせる
これらの事項をきちんと守ってトレーニングをしていただけると
効果がでやすいと思います。
ちなみに輪状甲状筋を効率よく鍛える方法として
YUBAメソッドという方法があります。
[YUBAメソッドとは]
YUBA(ゆうば)メソッドは実践研究を繰り返した結果である
YUBA理論(発声機能解剖生理学・発声制御理論)を基に,
体系的に構築したヴォイストレーニング法です。
ウラ声とオモテ声(地声)を分離・強化・融合し,
音源生成の運動と調音運動をロスなく協調させ,効
率よく発声・発音能力を向上させることができます。
YUBAメソッドが収録されている本に則って練習をすすめていくのも1つの
方法かもしれません。
2ミックスボイスを習得しよう
歌の上達を本気で目指すのであれば、ミックスボイスを習得しましょう。
歌の上手な歌手の方はミックスボイス的な発声(使いこなせているかは別にして)になって
いることがほとんどです。
ミックスボイスの習得はとても難しいので、気長に練習する必要があります。
また、喉の状態はひとそれぞれ違うので、できれば信頼できるボイストレーナーさんに
ついてトレーニングされることをおすすめします。
2-1ミックスボイスとは
[ミックスボイスとは]
・低音から高音まで声が裏返ったり、張り上げることもなくスムーズに発声できる状態
・低音域のいわゆる地声から高音域の芯のある裏声(地声に聴こえます)までをなめらかに発声できる状態
上記の通り、低音から高音までをスムーズに発声する事が出来る状態を
ミックスボイスといいます。
[ミックスボイスのイメージ] ※赤:地声 青:(芯のある)裏声
多くの方は、低音から高音に移行するとき(高音から低音に移行するとき)
声がひっくり返ってしまうか、地声のまま持ち上げて張り上げてしまいます。
このような発声は周りの人も聴き苦しく、歌っている本人も苦しいものです。
[「地声」と「裏声」が分かれてしまっている声のイメージ] ※ 赤:地声 青:裏声
2-2ミックスボイスを習得するメリット
ミックスボイスを習得するメリットをご紹介します。
[ミックスボイスを習得するメリット]
①低音域から高音域まで音色の差を感じさせることなく歌うことができる
②長時間歌っても声が枯れづらい
③一息で長いフレーズを歌うことができる
④小さい声から大きい声まで自由に発声出来るようになる
①低音域から高音域まで音色の差を感じさせることなく歌うことができる
ミックスボイスを習得するメリットとして
低音域から高音域まで音色の差を感じさせることなく歌うことができる
ということが挙げられます。
「3-1ミックスボイスとは」でもお伝えしましたが、
多くの人は低音域で発声するいわゆる「地声」と高音域で発声する
「裏声」が完全に分かれてしまっています。
つまり、「地声」で発声できるギリギリまで頑張って発声して、
それより上の音域は”突然”「裏声」に変わってしまうわけです。
しかし、ミックスボイスを習得することが出来れば、
低音域から高音域まで地声のような音色で発声する事が出来るようになります。
従って、高音域になっても力強さを失わない発声をすることができる
ので、メチャクチャ表現の幅が広がります!
②長時間歌っても声が嗄れづらい
長時間歌っても声が嗄れづらいということも
ミックスボイスを習得するメリットになるのではないかと思います。
ミックスボイスを習得する=正しい発声を習得するということなので、
最も効率のよい発声をすることができるようになるわけですね。
この「最も効率の良い発声」は思いのほか「エコ」なんですよ(笑)
<ボイストレーニングを始める前の僕の発声状態>
・4.5曲歌っただけで、声が嗄れてしまう
・歌っている途中でファルセット(純粋な裏声)が嗄れてしまう
・喉に痛みが生じる
<ミックスボイスを習得した僕の発声状態>
・歌っていて”声が嗄れる”ことが少なくなった
・ウォーミングアップをすればするほど、声をだせばだすほど
ファルセット(純粋な裏声)を発声しやすくなる
・喉に痛みを生じることはない
このように、「ミックスボイス=正しい発声」を身に付けることはかなり
声のスタミナアップにつながっていきます。
③一息で長いフレーズを歌うことが出来る
ミックスボイスをある程度使えるようになるころには、
一息で長いフレーズを歌うことが出来るようになっていると思います。
ミックスボイスを習得した人間の声帯は
基本的にある音に対して適切な伸び具合・閉じ具合をしているので
送られてきた呼気が適切な伸び具合・閉じ具合の声帯にあたります。
したがって、送られてきた呼気が声帯から漏れすぎることもなく
一息で長く発声し続けることができるのです。
④小さい声から大きい声まで自由に発声出来るようになる
ミックスボイスを習得すると、小さい声から大きい声まで
自由に発声出来るようになります。
多くの方は一定の音程で
裏声→地声
地声→裏声
とスムーズに移行することが難しい状態にあるのではないでしょうか。
試しに高い「ド」「レ」「ミ」の音で
裏声→地声
地声→裏声
と裏返ったり詰まったりすることなくスムーズに移行できるかチャレンジしてみましょう!
ちなみにこの発声練習は「地声」と「裏声」の融合トレーニングでもあります。
「地声」と「裏声」の融合が上手く進んでくると、
弱い小さい音から力強い大きい音まで
自由に発声できるので、表現の幅も広がりますし、喉への負担も減ります。
2-3ミックスボイスを習得するまでの3STEP
ミックスボイスを習得するまでの3STEPについて説明していきます。
[ミックスボイスを習得するまでの3STEP]
① 「地声」と「裏声」を分離する
② 分離した「地声」と「裏声」を鍛える
③ 鍛えられた「地声」と「裏声」を融合させる
簡単に言うとこの3つのSTEPを着実にこなすことができれば
誰でもミックスボイスは習得することができます。
① 「地声」と「裏声」を分離する
まず最初に「地声」と「裏声」をきれいに分けるところからボイストレーニングを行います。
ミックスボイスという名前と反対の事をやっているので、「アホか、お前!」と思うかも
しれませんが、ものすごく重要なSTEPです。
では、なぜ最初に「地声」と「裏声」を分離するのでしょうか。
それは、多くの方は「声の混合状態」にあるからです。
[声の混合状態とは]
声の混合状態とは意図した発声をすることが出来ない状態をいいます。
・ファルセット(息漏れのある裏声)を発声しようとしたのに芯のある裏声になってしまう
・ファルセット(息漏れのある裏声)を低音域で発声する事ができない
・地声が息交じりのウィスパーボイスになってしまう
…etc
これらの症状がある場合は「声の混合状態」にあることがほとんどです。
この状態で、「地声」と「裏声」をむりやり混ぜようとすると、
声はいつまでも自由にならないだけでなく、最初の声の状態より
悪化してしまう可能性もあります。
ということで、「地声」と「裏声」はきれいに分けて発声する事ができるように
訓練していきましよう。
② 分離した「地声」と「裏声」を鍛える
分離した「地声」と「裏声」をそれぞれ徹底的に鍛えていきましょう。
[一般的な裏声のイメージ]
・か細く、小さい声
・歌には使えない声
・女性的なやさしい声
「裏声」をイメージするときに、皆さんの頭にはどんなイメージが浮かびますか?
一般的には上記のようなイメージがあるのではないかなと思います。(違ったらすいません(笑))
実は裏声は鍛えることによって、「芯のある力強い声」に変化していきます。
その「芯のある力強い裏声」と「地声」を最終的には融合させていくことになります。
ただ、「裏声」を加工して地声に近づけていく事が「ミックスボイス」なんだという
風に勘違いしてはいけません。
この考え方に基づいた練習法でしばらく練習しましたが、
力強い裏声のような奇声(笑)がでただけで、全く成長しませんでした。
強い裏声は何年たっても「強い裏声」のままです。
続いて、「地声」を鍛えることについてお話していきます。
「地声」は話し声だから完璧!と思っていらっしゃる方も多いと思いますが、
意外と正しい「地声」になっていないことが多いです。
・「地声」を発声すると息が漏れる
・「地声」に声量がない
こんな症状があったら、改善の余地ありです。
「地声」の発声に何らかのトラブルがあるのは
話し声が軽くなりがちな女性に多いですが、
実は男性にも当てはまることが多々あります。
③ 鍛えられた「地声」と「裏声」を融合させる
鍛えられた「地声」と「裏声」を融合させていきます。
この最後のSTEPがめちゃくちゃ難しく、時間を必要とします。
なので、焦って結果を求めようとせずに
じっくりと腰を据えてトレーニングに励むことをおススメします。
この段階になると、たとえ完全に声が融合していなかったとしても
・「地声」で発声できる音域が拡がる
・「裏声」に芯や張りがでる
・楽に「声量」を稼げるようになる
などの体感をすこしづつ実感できるようになると思います。
日々の地道な鍛錬を通してミックスボイスを獲得します。
2-4ミックスボイスを習得するためのトレーニング
ミックスボイスを習得するために必要なトレーニングをお伝えしていきたいと思います。
ただ、他の記事にも何回も同じようなことを書いているので,「同じことしかかけねえのか?あん?」
と思われるかもしれません(笑)
基本的に喉の状態というのは人それぞれ全く異なります。
なので、確実に皆さんに当てはまる基本の「キ」しか書くことが出来ないという現状があります。
そこをご了承いただいた上で、読み進めていただければと思います。
[ミックスボイスを習得するためトレーニング]
①声を分離するためのトレーニングをしっかりと行おう
②「地声」と「裏声」を強化していくトレーニングを行おう
③鍛えられた「地声」と「裏声」を融合させるトレーニングを行おう
①声を分離するためのトレーニングをしっかりと行おう
声を分離するためのトレーニングを行いましょう。
最初の段階では「地声」と「裏声」を
純粋な形できれいに発声できることを目指します。
[地声]
1.口を「ア」の形に開き、「エ」と発音する
2.息を止めた状態でしっかりと声帯が閉じている事を意識しながら発声する
[地声を発声するときの注意点]
・「息漏れ」をさせない
・口の形を固定する(変えない)
・男性・女性共に無理のない音域で発声練習を行う
[裏声1]
1.口を「オ」の形に開き、「ホー!」と勢いよく発声する
2.「息漏れ」のある声を心がける
[裏声2]
1.口を「ウ」の形に開き、「フー!」と勢いよく発声する
2.「息漏れ」のある声を心がける
[裏声を発声するときの注意点]
・沢山「息漏れ」をさせる
・口の形を固定する(変えない)
・男女ともに無理のない音域で発声練習を行う
これらのトレーニングを行っていく事は
将来呼気圧に頼って「地声」を押し上げることを防ぎ、
筋肉を使って高音にスムーズに移行できることにつながると思ってください!
「トレーニング」と「実際の歌唱」は全く別で考えなければいけないので、
ここではしっかりと「息漏れ」のある裏声を発声していきましょうね!
実際の歌唱ではエコな歌い方をしなければならないので、
「息漏れ」のない(少ない)声で歌っていく事になります。
②「地声」と「裏声」を強化していくトレーニングを行おう
「地声」と「裏声」を分けてきれいに発声することが
出来るようになってきた方は、「地声」と「裏声」のそれぞれを強化していく
トレーニングを行いましょう。
[「地声」を強化するトレーニング]
1.息を止めた状態で、声帯が閉じていることを確認しながら「エー!」と発声する
2.ロングトーンになれてきたらスタッカートでも行ってみる(エッエッエッ!)
[「地声」を発声するときの注意点]
・「息漏れ」のない声帯がしっかり閉じた声で発声する
・口の形を固定する(変えない)
・男女ともに無理のない音域で発声練習を行う
[「裏声」を強化するトレーニング]
1.口を「イ」の形に開く
2.鼻にかけた平べったい声で「イー!」と勢いよく発声する
3.無理のない自分の発声できる最高音からスライドするように低音域まで降りてくる
[「裏声」を発声するときの注意点]
・「息漏れ」のない(少ない)声で発声する
・低音域になっても「地声」にひっくり返らないように注意する(音は弱くなってよい)
・男女ともに無理のない音域で発声練習を行う
③鍛えられた「地声」と「裏声」を融合させるトレーニングを行おう
鍛えられた「地声」と「裏声」を融合させていきましょう。
[「地声」と「裏声」を融合させるためのトレーニング]
1.高い「ド」「レ」「ミ」の音で
[注意点]
3ビブラートを上手に活用しよう
ビブラートを上手に活用しましょう。
歌がうまい人はビブラートも自然にきれいにかかっていることが多いです。
(もちろん、ビブラートをかけずに上手に歌う人もいます。)
この記事を読んで、今日からビブラートを歌に取り入れてみましょう!
3-1ビブラートとは
[ビブラートとは]
ビブラートは音程を上下に揺らす事と一般的には言われています。
一秒間に6回音程が上下に揺れると上手なビブラートになります。
ビブラートは速すぎても遅すぎてもいけません。
3-2ビブラートによるメリット
ビブラートによるメリットを説明していきたいと思います。
多くの方はある音程のロングトーンで発声するとき、フラットしないでいることが
非常に難しいと思います。
これは素人に限ったことではなく、プロの方でもそうです。
そこで、ビブラートをかけてあげることにより、音程が揺れるわけですから
1つの音を狙ったときに外れる確率が減るわけです!
だからといって、どこでもビブラートをかければいいわけではありませんが、
特に、ロングトーンで固定するときなどにビブラートは有効です。
3-3ビブラートによるデメリット
ビブラートには「デメリット」もあります。
[ビブラートのデメリット]
① 曲中で使うセクション(箇所)を間違えると、くどくなる
② 歌がうまいけど「(心に)響かないね」と言われる原因になりうる
① 曲中で使うセクション(箇所)を間違えると、くどくなる
ビブラートは曲の適切な場所で活用しないと、くどくなります。
・ロングトーンの最初から最後まですべてビブラートをかける
・比較的音を伸ばさないセクションでもこまめにビブラートをかける
これらは例にすぎないですが、
こういう使い方をしてしまうと、聴いている人にくどい印象を与えてしまう
と僕は考えます。
② 歌はうまいけど「(心に)響かないね」と言われる原因になる
ビブラートの使い方によっては「(心に)響かない」
要するに、聴いている人に伝わらない歌い方になってしまう恐れがあります。
ビブラートは意図的に使うものですから、
良くも悪くも「人工的」なものです。
これが時には歌い手の思いを聴き手に伝える際に障害にさえなりうるのです。
しかし、この問題は”伝わる歌い方か・そうでないか”といったものすごく
曖昧で抽象的なものです。
ですから、一概に歌い手に問題があるわけではない場合ももちろんあります。
どんなに感情を歌に乗せることが上手い歌手が歌っても
聴き手が「伝わらない」と感じればそれまでですからね。
3-4ビブラートを習得しよう
ビブラートとはどんなものか・ビブラートのメリット/デメリット
を理解したところで、いよいよビブラートの習得について考えていきましょう。
ビブラートをご自身のスタイルに取り入れるにしろ、そうでないにしろ
習得しておいて損はありません(笑)
[ビブラートの練習方法]
① ドッグブレスで感覚をつかむ
② ドッグブレスに声をのせる
③ ドッグブレスからビブラートへ
① ドッグブレスで感覚をつかむ
ビブラートを練習する際の最初のとっかかりとして、
ドッグブレスをやってみましょう。
「ハッハッハッハッ」といった感じで息を吐いて止めてを繰り返します。
犬の真似をしてください(笑)
ハッと息を吐くときにみぞおちの下のあたりが動くと思います。
その感覚をしっかりと覚えておいてくださいね。
② ドッグブレスに声をのせる
ドッグブレスに声をのせてみましょう。
先ほど①で練習した「ハッハッハッ」に声をのせて
「アッアッアッアッ」というふうにして練習してみて下さい。
お腹の揺れもしっかりと確認してくださいね。
③ ドッグブレスからビブラートへ
ドッグブレスからビブラートへ移行していきましょう。
先ほど②で練習した「アッアッアッアッ」は言葉を小さな「ッ」で
区切っていましたね。
今回の練習は小さな「ッ」を小さな「ァ」に変えていく練習です。
「アッアッアッアッ」を「アァアァアァア」に変えていくイメージです。
大きな声で「ア」と発声したら今度は小さな声で「ァ」と発声する練習を
ゆっくりでいいので確実にできるようになるまで練習してみて下さい。
あとは、徐々にスピードをあげてビブラートをかけられるようになっていけば
実際の曲でも活用することができます。
[注意点]
・お腹を使って「ア」と「ァ」のボリューム調整をしていることを確かめる
(喉も動いていいが、あくまでお腹主体)
・顎を動かしたり、頭を動かしたりしない
ビブラートを使うか使わないかは、後で決めればいい話です。
この記事を参考にビブラートを習得してみて下さい!
因みに僕の記事の「ビブラートのかけ方|正しいエクササイズを公開」にもビブラートについて詳しく説明してい
ますのでよかったらご覧ください。
3-5ビブラートの活用の仕方を研究しよう
ビブラートの活用の仕方を研究していきましょう。
ビブラートとはどんなものか・メリット/デメリット・習得方法
を学んだところで、次はビブラートの活用の仕方を研究していきましょう。
実際の曲でのビブラートの使い方に答えはありません。
どんな使い方をしたとしても、それはその人の個性になるわけですから
問題ありません。(もちろんビブラートを使わないことも個性です。)
それを知っていただいた上で、ビブラートを使う方に向けて
僕がおすすめする練習法を紹介していきます。
[ビブラート活用法の練習法]
①好きなアーティスト・尊敬するアーティストの曲を沢山聴く
②自分なりのビブラートの活用法を模索する
① 好きなアーティスト・尊敬するアーティストの曲を沢山聴く
好きなアーティスト・尊敬するアーティストの楽曲を沢山聴きましょう。
「すごい単純!!」と思うかもしれませんが、とても効果がある練習法です。
・まずは好きなアーティストがどこでビブラートを使うのかを歌詞カードなどに
丁寧にメモしていきます。
・次に、その歌詞カードを見ながらヘッドフォンなどでアーティストの楽曲を
徹底的に聴き込みます。
・聴き込んである程度アーティストのビブラートの活用法を理解できてきたら、
今度は聴きながら歌ってみます。
・ 最後はヘッドフォンを外して、自分ひとりで歌ってみましょう。
この過程をどのアーティストでも繰り返し行っていく事で、
いままでなかった歌唱テクニックの引き出しが沢山増えていくことと
思います。(ビブラートに限らずどの歌唱テクニックにおいても
この練習法は有効です)
② 自分なりのビブラートの活用法を模索する
自分なりのビブラートの活用法を模索しましょう。
多くの好きなアーティストの楽曲を聴き込み、自分のものに
した頃には「自分の歌い方」が出来るようになっていることも少なくないでしょう。
それだけ①の過程が重要であるということです。
① の過程をしっかり踏んでも「自分なりのビブラートの活用法」を
見つけられない方は
まず①で身に付けたさまざまな歌唱パターンをボーカルトレーナーの方や
音楽好きな友人などとにかく多くの人に聴いてもらうことが重要です。
そのうえで、ご自身でもしっくりくる歌い方で、周りの人からも良い評価を得られた
ビブラートの活用法や歌い方が「核」になる部分なのだと思います。
その「核」をがむしゃらに練習していくうちに「自分なりの歌い方」を
身に着けていく事ができるはずです。
しかし、もうこの段階までくると”死ぬまで” 研究は終わらないと思います(笑)
僕も”死ぬまで”ビブラートの活用法も含めた歌い方を研究していくつもりです。
一緒にがんばりましょう。
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・綺麗なミックスボイスを身に付けたい
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最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。
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