声量の鍛え方|最短で声量を上げるたった1つの方法

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 こんにちは。ボイストレーナーの金子太登です。

 今回は「最短で声量を上げる方法」という観点でお話をしていきたいと思います。

 

 

大声で歌っているつもりなのに、響かない…

 声量が足りないと言われる…

 

 

こんな方は是非今回の記事を参考に、トレーニングをすることで

 素晴らしい声量を手に入れてください!

 

 

1最短で声量を上げる方法

 

 

最短で声量を上げる方法をご紹介します。

 正直に言うと、いますぐに結果が出る方法ではありません。

 しかし、長期間かけて喉を徐々に育てていく事により、気付いたころには

 「楽に響く声」をあなたは手に入れる事になるでしょう。

 

 

1-1「声区融合」が声量を手にいれるたった1つの方法

 

 素晴らしい声量を手に入れるためには「声区融合」がカギとなってきます。

 

 

[声区融合とは]

 「地声」「裏声」が完全に融合されることを「声区融合」といいます。

 僕が他の記事でもお話をしている

 低音域の「地声」から高音域の「芯のある裏声」まで声が一本に繋がった状態

 と同じ意味だと思っていただけるといいかなと思います。

 いわゆる「ミックスボイス」ですね。

 しかし、「地声」と「裏声」を融合、すなわち混ぜるとはいっても

 人間の声帯は「地声」と「裏声」を同時に発声することは不可能です。

 あくまでも「感覚」「イメージ」から名前が付けられていると思ってください!

 実際は、低音域では地声系の筋肉を多く使い、

 高音域にむかうにつれて裏声系の筋肉に徐々にバトンタッチしていく

 ということが喉の中で行われています。

[低音域・中音域・高音域での筋肉の使われ方のイメージ]

地声系の筋肉 裏声系の筋肉
低音域 80% 20%
中音域 50% 50%
高音域 20% 80%

 

 

人間の声帯(2枚のヒダ・これらが振動することで声がでる)ってすごいですよね!

 つづいて「声区融合」がなぜ「声量」に関わってくるのかをお話します。

 

 

1-2「声区融合」と「声量」

 

 「声区融合」と「声量」の関係についてお話していきたいと思います。

 「声区融合」がなされていない声帯は「地声」と「裏声」の筋肉のバランス

 が悪く、両方を上手に使って発声する事ができません。

 その状態で声量を上げようと、「大声」で発声したところで、

 声帯・喉周りの筋肉が自由に動くことができないので

 響きのあるいわゆる「声量のある声」をだすことはできないのです。

 一方ある程度「声区融合」がなされた声は、

 自由に声帯を使うことができ、喉周りの筋肉も十分に使って発声する事が

 できます。

 そのため力を入れずとも、楽に響きのある「声量のある」声をだすことができるのです。

 

 

2「声量」は間違った練習方法では手に入らない

 

間違った方法で練習していても、皆さんが望む響きのある声は

 手に入りません!

 今皆さんが行っている練習法で成長されているのであればそれはOKです!

 しかし!長年練習を続けているのにまったく「声量」がでない・声が自由にならない

 のであれば練習する方法が間違っている可能性を疑わなくてはなりません!

 

 

2-1腹式呼吸は考えなくていい

 

 腹式呼吸を考えるのをやめましょう!

 と何の根拠もなしにいうと「このインチキボイストレーナーが!」

 と思われてしまいそうで怖いのできちんと理由も説明しますよ!()

 フースラー発生学教師で名高い武田梵声先生の著書

 「ボーカリストのためのフースラーメソード」では

 「呼吸システムは声にとって重要なのは間違いないが

 それは私たちがどうにかするものではなく、

 喉頭の中身と吊るシステムが回復することにより、呼吸はほとんど自動的に

 正しい仕事をする。

 それゆえに、意図的に呼吸を操作しようと目論む腹式呼吸法は、その自然呼吸

 システムさえ乱すものであると言える。」

 と仰っています。

 すなわち、大切なのは喉を吊る筋肉

詳しくは僕の記事の「ボイトレ本|ボイストレーナーが厳選した本をご紹介②」 

の2-2喉頭懸垂機構とは をご覧ください)

 と喉頭(声帯が住むお家)の中身であり、それに正しい呼吸はついてくる

 ものであるということです。

 声量を上げたい→腹式呼吸 

 高い声をだしたい→腹式呼吸・鼻腔共鳴

 これで解決すればとても簡単なのですが、

 このブログをご覧になっているような方は

 皆さんこういったことは試していると思うんです。

 上手くいかなかった方はもう一度僕と一緒にやり直しましょう!!

 

 

2-2鼻腔共鳴のウソ

 

 鼻腔共鳴のウソについて話していきたいと思います。

 声量を上げる→共鳴が必要→鼻腔共鳴 

 このような考え方がボイトレの主流になっています。

 ところで、鼻腔共鳴ってできているかどうかご自身でわかりますか?

 なかなかできているかわからない…という方は多いのではないでしょうか。

 結論から言ってしまうと、それが普通なんです。

 簡単にいうと、鼻腔共鳴というものはないからです。

 鼻腔は共鳴器としてほとんど役に立たないことが証明されています。

 恐らく発声していて、鼻の方に振動を感じることがあるから

 こういった誤解が生まれてしまったのだと思います。

 僕も中高音域を発声すると鼻に振動を感じます。

 ただ、これは共鳴しているわけではありません。

 鼻だけでなく、胸、頭も同じです。

 結局を育てて、発声を自由にしていく事が声量アップの近道ということに

 なります。

 

 

3声量を上げるためのトレーニング

 

 声量を上げるためのトレーニングをご紹介します。

 声量を上げるためには「声区融合」が必須であることは

 既にお伝えしました。

その「声区融合」の中のトレーニングで

 比較的「声量を上げること」に即効性のあるものを

 ご紹介していきたいと思います。

 

 

3-1即効性のある声量トレーニング

 

 

 

[声量を上げるためのトレーニング①]

     口角を上げ、軽く笑う

     鼻にかけたような平べったい声で「ミンッミンッミンッ」と発声を繰り返す

 

 

 

[注意点]

 ・発声する際に息漏れはさせない

 ・男女ともに無理のない音域で行う

 

 

僕の記事では、「息漏れのある声」「息漏れのない声」といった表現をよく使います。

 初めて僕の記事をご覧になった方はよくわからないかもしれないので、

 どの記事でも説明するようにしています。

 既に知識がある方は読み飛ばしてください(笑)すみません!

 

 

[息漏れとは]

 息漏れとは声帯という2枚のヒダの「閉じ」が弱いため、息が二枚のヒダの

 間から漏れてしまうことを言います。

 反対に息漏れのない声というのは、声帯がぴったり閉じていて

 無駄に息が漏れていない声のことをいいます。

息のすべてが声になっている→息漏れのない声

息の殆どが無駄になってしまい声になっていない→息漏れのある声

ということもできますね。

[声帯の開閉のイメージ]

左:声帯が開いている 右:声帯が閉じている

 

 参照:contest.japias.jp

もちろん多少は息が漏れているのですが、便宜上「息漏れのない声」

 僕は呼ぶことにしています。

 

 

 

 

[声量を上げるためのトレーニング②]

     口角を上げ、軽く笑う

 

    鼻にかけたような平べったい声で「ヒンッヒンッヒンッ」と発声する

 

 

[注意点]

 ・発声する際に息漏れをさせない

 

・男女共に無理のない音域で行う

 

 

声量を上げるために効果的な2種類のトレーニングをご紹介しました。

 このトレーニングはどちらも周りに人がいないことをよく確認してから

 行うようにして下さい!

 下手したら警察呼ばれますよ!(笑)

 

 

3-2普段の声量を上げるためのトレーニング

 

 声量を上げるためのトレーニングとして、

 僕が「声区融合」のトレーニングの一環として

 いつもご紹介しているド定番のトレーニングをご紹介します。

 僕の他の記事をご覧になっている方は

 「またかよ!」という感じかもしれないですが、

 どうぞお付き合いください(笑)

 

 

[声量をあげるトレーニング(基礎編)]

     口を「ア」の形に開く

     息漏れのない声で「エー!」と勢いよく発声する

 

 

 

[注意点]

 ・発声する際に息漏れをさせない

 ・口の形を固定する(変えない)

 ・男女共に無理のない音域で発声する

 

 

 簡単にできるトレーニングなので、是非やってみてください!

 

4お悩み別「声量」対策

ここでは、お悩み別に「声量」に関する対策を考えていきたい

 と思います。

 「声量」が関わる発声の問題をケース別に分けたうえで、

 それぞれに対する原因・対策・トレーニング法をお伝えしていきます。

 

 

4-1症状別「声量」対策法

 

[ケース1/ 高音域の実声発声で声が小さくなる・薄くなる]

 高音域の発声はできるものの、声に厚みがなくなってしまったり

 声量が落ちてしまうというケースについて考えてみます。

 

[原因]

 高音域を発声している際には、

 声帯を伸ばす筋肉が一所懸命にお仕事をしています。

 また、低音域を発声している際には

 声に厚みをだしたり、声量を上げるために必要な

 声帯を縮める筋肉が、頑張ってお仕事をしています。

 大きく分けるとそれらの二つの筋肉がバランスをとりながら

 声を作っています。(もちろん他にも喉を吊る筋肉や喉頭の内部の

 多数の筋肉が声に関与しています)

 それらの二つの筋肉は大きく分けて低音域・中音域までは比較的

 バランスをとりやすいです。

 しかし、高音域にさしかかるとバランスが崩れてしまうことがあります。

 このケースの原因は

 高音域において、声帯を伸ばす筋肉が一生懸命にお仕事をしているのに対して

 声に厚みをだしたり、声量をだすためにぴったりと声帯を閉じるための筋肉が

 お仕事をサボっていることが原因です。

 

[対策]

 パターンA:ある程度両方の筋肉がバランスよくトレーニングされ、

 鍛えられた状態の場合

 → 高音域になっても、声に厚みをだし・声帯をぴったりと閉じるための筋肉を働かせる

 トレーニングを毎日のメニューに取り入れる

 

パターンB:そもそもの両方の筋肉のバランスが悪い場合(この場合は声に厚みをだし・声

 帯をぴったりと閉じるための筋肉が足りない事が多い)

 →地声系の筋肉群を鍛えるトレーニングを

 毎日のメニューの中に取り入れるのはもちろんのこと

 優先順位をあげてメニューを組む

 

 

[パターンAの方向けのトレーニンング]

 ・口を閉じた状態から「ンッガー!ンッガー」!」というふうに

 胸にアタックするように繰り返し地声の感覚を入れるようにして発声する

 ・発声する音域は男性であればだいたいE4より上

 女性であればだいたいG4よりも上の音域で発声する

 

 

 

[注意点]

 ・「裏声」を使用する音域に移行しても、しっかりと「地声」を意識して

 発声する

 ・首回り・喉周りに力を加えない

 ・純粋な「地声」のまま張り上げていかないように注意する(あくまでも「地声」に聴こえ

 

高音域の声を開発するのが目的なので、裏声の筋肉も使っている)

 

このトレーニングは

 低音域から高音域まで声がひっくり返ることなく発声できる状態の方が

 高音域でも力強く厚みを保った音色を失うことのないように

 するために行うものです。

 なので、

 

 

・ある一定の音域で声がひっくり返ってしまう

・「地声」と「裏声」の発声がうまくいっていない

 

 

こういった症状の方はこのトレーニングに取り組むのはやめて下さいね!

 まずは僕の記事の 「歌の上達|「使える」テクニックの練習法を公開」

2-3ミックスボイスを習得するまでの3STEPにある

「地声」と「裏声」を分離するためのトレーニングに取り組むことからはじめましょう!

 続いて、パターンBの方向けのトレーニングをご紹介していきたいと思います。

 

[パターンBの方向けのトレーニング]

 

 

[地声系の筋肉を養うトレーニング]

     口を「ア」の形に開く

     「エー!」と勢いよく発声する

 

 

 

[注意点]

 ・発声する際に息漏れをさせない

 ・口の形を固定する(変えない)

 ・男女共に無理のない音域で行う

 

 

 

[裏声系の筋肉を養うトレーニング1]

     口を「オ」の形に開ける

     勢いよく「ホー!」と発声する

 

 

 

[裏声系の筋肉を養うトレーニング2]

     口を「ウ」の形に開ける

     勢いよく「フー!」と発声する

 

 

 

[注意点]

 ・発声する際に息漏れをさせる

 ・口の形を固定する(変えない)

 ・男女共に無理のない音域で行う

 

 

どちらも僕の他の記事でも何回もご紹介している

 声の分離を促すトレーニングです。

 このトレーニングはとても地味でつまらないですが、

めちゃくちゃ重要なステップです。

 そして、このトレーニングを徹底してやるだけでも

 かなり声は自由になっていきます。

 今回は声量というテーマでお話していますが、

 これはボイストレーニングの全ての基礎となるトレーニング方法

 です。

 基本がまだ身に付いていないなという方も、

 是非このステップからトレーニングを始めてみて下さい!

 

 

[ケース2/息交じりの声量のない裏声になってしまう]

 曲中や発声練習で裏声を発声する際に、息交じりの声量のない

 抜けた裏声になってしまうケースについて考えていきたいと思います。

 

[原因]

 ①裏声系の筋肉が発達していない

 or

 ②地声系・裏声系両方の筋肉が発達していない

 

①裏声系の筋肉が発達していない

 裏声系の筋肉が発達していないと芯のある裏声を発声する事はできません。

 「え?逆じゃないの?地声系の声帯を閉める筋肉が足りないんじゃないの?」

 と思われる方が多いと思います。

 もちろんその場合もありますが、1.のように裏声系の筋肉群が発達していない場合も

 かなり見受けられます。

 声に厚みをだしたり、声帯を閉じる筋肉というのは、他の筋肉群の助けがあって

 初めて自由に動けるのです。

 そこで他の筋肉群というのが、多くの場合裏声系の筋肉にあたるというわけです。

 (それ以外にも喉頭懸垂機構の助けも必要になります。

詳しくは僕の記事の 「ボイトレ本|ボイストレーナーが選した本をご紹介②」

の2-2喉頭懸垂機構とは何かをご覧ください。)

 

②地声系・裏声系の筋肉両方が発達していない

 裏声に芯がでない理由として地声系・裏声系の筋肉両方が発達していない

 こともあります。

 この場合、声帯をしっかりと伸ばすこともできず、閉じることもできないという

 声がかなり不自由な状態にあります。

 きちんと「声区融合」のトレーニングを地道に行っていくのが

 結局のところ一番の近道です。

 

 

[声区融合への3STEP]

 ①「地声」と「裏声」を分離する

 ②分離した「地声」と「裏声」をそれぞれ鍛える

 ③鍛えられた「地声」と「裏声」を融合させる

 

 

この手順を踏んで、トレーニングをしていくうちに

 徐々に「芯のある裏声」は発声されるようになっていきます。

 「芯のある裏声」を発声するためのトレーニング方法について

 知りたい方は 「歌の上達|「使える」テクニックの練習法を公開」の2-3ミックスボイスを習得するまでの3STEP をご覧ください。

 

 

 

5まとめ

 

 いかがでしたでしょうか。今回は「声量」というテーマに絞ってお話してきました。

 ここまで書いておいてこんな事を言うのもあれですが、

 基礎練習を積み重ねて理想的な発声を目指すことが、

 素晴らしい声量を手に入れるための近道ということですね!()

 この記事をご覧になって疑問に思われたこと・分からないことが

 ありましたら、コメント欄の方に書いていただけたらと思います。

 また、skypeでのオンラインレッスンも行っておりますので

 「理想的な発声」「健康的な発声」を手に入れるためのツールとして

 ご活用下さい!

 最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。

 

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