力強くて、暖かみのある声。
初めて秦基博さんの「鱗」という楽曲を聴いた時に、衝撃を受けたことを昨日のように思い出します。
せっせとカラオケに通い詰めて歌ってみると、どうしても高音が苦しくなったり、やっとこ声が出ても、声がキンキンして気持ち悪い声になったりするので、
本当に歌うのに、苦労したものですね。。笑
聞いている分には、いいんですけどね。歌うと地獄なのです。w
さて、今回はそんな地獄から練習を重ねてボイストレーナーになった僕が、秦基博さんのような発声を手に入れるための考え方・トレーニング法を徹底解説します。
今回は、なるべくシンプルに2つのステップに分けて解説してみましたので、秦さんのような声に憧れている方は、ぜひ最後までご覧ください。
秦基博さんのような発声を手に入れる手順
シンプルに解説すれば、次の2つのステップを踏むことになります。
ステップ① 低音から高音まで自動で繋がる仕組みを作る(ミックスボイス)
ステップ② ステップ①で習得したミックスボイスを力強くしていく
この2つのステップを着実に踏んでいくことで、秦基博さんのような柔らかくて、それでいてパワフルな声を手に入れることができると考えています。
では、それぞれの方法を見ていきましょう。
低音から高音まで自動で繋がる仕組み
地声でなんとか張り上げて発声すると、秦さんのように余裕感のある高音にはならないんですよね。
なので、ここですべきは、低音域の発声から高音域の発声が自動的に繋がる仕組み(=ミックスボイス)を作ることです。
【参考音源:仕組みのイメージ】
そうすることで、特に意識することなく普通に歌っても
・声が途中でひっくり返ることもない
・声を無駄に張りあげることもない
こんな状況を作ることができます。
「じゃあどうすりゃその仕組みを作れんのよ」ということなのですが、
基本的には、分離・強化・融合のトレーニングを中心にトレーニングを進めていくことをおすすめします。
詳しくは、下の記事からご覧ください。
ただ、この仕組みを作ったとしても、
高音が裏声っぽい
声量が出ない
など、歌で使える声かと言われると正直微妙です。
だからこそ、作った仕組みをさらに力強い声にしていく必要があるんですね。
歌で使える声にするために
歌で使えるミックスボイスは、ある程度の地声感が必要になってきますから、
地声感を入れていくトレーニングをするといいですね。
特に、秦基博さんは地声感のある発声で歌うので、このステップは必須と言えます。
ガッガ&バッバ
「ガッガ!」「バッバ!」としっかりと一回一回息を止めて発声できるといいですね。
息を止めるたびに、しっかりと声帯を合わせることになるので、力強い声を構築しやすいです。
一緒にやってみましょう。
【参考音源:ガッガ&バッバ】
力を加える
重い物を持ち上げる 両手を押すなどして、外部から力を加えてあげることでも、声帯を強力に合わせることができます。
何か重い物を持ち上げるときに「ウ!」と声が出ると思いますが、まさにあのときに、声帯のくっつきが良くなっているのです。
【参考音源:力を加える】
後ろ下の強化
秦さんは後ろ下が強めに入ってるイメージです。
後ろ下と言われても意味不明だと思いますが、簡単に言えば喉を吊っている筋肉たちがありまして、
その中の後ろ下にある筋肉をしっかりと使って声を出しているイメージという解釈でお願いします。
【喉を吊っている筋肉たち】
※マニアな方には「輪状咽頭筋は正式名称じゃない」と怒られるのですが、面倒なのでこのままでお願いしますw
この筋肉を使っていくには、ハミング喉下げがおすすめです。
STEP① 普通にハミング
【参考音源:普通にハミング】
STEP② ハミングしたまま喉を下げる
【参考音源:普通にハミング】
うなじのあたりが引っ張られる感覚があればOKですが、なかなかすぐに意識できるようにもならないので気長に頑張りましょう^^
ということで、今回は以上となります。お疲れ様でした^^
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