こんにちは、ボイストレーナーの金子太登です。
「カラオケで高音の歌を歌うと喉が苦しい・・・」
「家で歌うと高音が出るのに、カラオケだと出ない・・」
「高音は出るけれど、喉が締まる・・・」
こんなあなたの悩みを解決します。
目次
1.カラオケで高音が苦しいなら、ミックスボイスを習得しよう
さっそく結論なのですが、高音が苦しい場合はミックスボイスを習得しましょう。
ミックスボイスとは、簡単に言ってしまえば、地声と裏声をスムーズに繋ぐ技術です。
1−1.裏声の音域まで強い声で発声できる
ミックスボイスを習得することができれば、裏声の最高音付近までは力強い声で歌うことができます。
あなたは裏声を発声できますか?
今はできなくても問題ないのですが、
もしできる場合は、最低でも今のあなたの裏声の最高音までは強い声で発声できるようになるとイメージしてもらえると分かりやすいと思います^^
理由は単純で、地声と裏声が繋がっているからです笑
下の図をご覧ください。
【地声と裏声が分かれている】
地声から裏声にひっくり返ってしまう普通の状態ですね。
これでは、地声で発声できる音域の限界が低すぎて歌には向きません。
【参考音源:地声と裏声が分かれている】
【ミックスボイス】
地声と裏声が一本化されていますので、どこで裏声に移行したか分からないと思います。
【参考音源:ミックスボイス】
これだけ聞くと金子の頭がおかしいように思えますが、(実際にもおかしいかもしれませんが)
実際に曲で普通に使えますよ^^
1−2.喉が楽で負担が少ない
ミックスボイスを習得することの大きなメリットとして、喉が楽で負担が非常に少ないことが挙げられます。
一流のプロ歌手が相当に長時間ライブで歌い続けても声が枯れにくいのは、ミックスボイスの状態で歌っていることがほとんどだからです。
地声に聴こえる高音も、決して「話し声」で歌っているわけではありません。
いくらプロでも本当の地声で張り上げて歌っていたら一曲もまともに歌えません笑
ですから、あなたが喉の負担やキツさで悩んでいるならばミックスボイスを習得するべきなのです。
1−3.音量調節が自由になる
ミックスボイスを習得すると、音量の調整が自由にできるようになります。
地声で中高音を発声しようとすると、どうしても声が大きくなってしまう方が多く、徐々に音量を小さくしたり、
徐々に音量を大きくしたり・・・といった調整ができない傾向にあります。
しかし、ミックスボイスは地声の筋肉と裏声の筋肉の両方を使った発声ですから、筋肉のバランスを帰ることによって細かい音量の調整が可能となります。
【参考音源:細かい音量調整】
2.ミックスボイスを習得するためのトレーニング
ここでは、多くの方に効果があるミックスボイスを習得するためのトレーニングをご紹介します。
2−1.小声で地声
小さな声で地声を出してみましょう。
動画で解説していますので、ぜひご覧くださいね^^
3.ミックスボイスを習得するための3ステップ
先ほどの動画では、ミックスボイスのトレーニングをお伝えしましたが、どちらかというと「コツ」のようなトレーニングでした。
ですので、うまくいく方もいますが、
コツだけでうまくいかない方が多いのもまた事実です。
そこで、ここでは根本から喉を自由にし、ミックスボイスを習得するための3つのステップ「SBM」を解説します。
1.Separate
2.Build up
3.Mixed Voice
STEP① Separate (地声と裏声の分離)
Separateは、地声と裏声をはじめとする発声に関わるパーツ(喉頭蓋・仮声帯・軟口蓋・舌・唇・身体…etc)を独立して動かせるようにしていくことです。
ほとんどの方が、発声に関わる個々のパーツが「不適切に結びついている」状態でして、この状態でいくらミックスボイスの練習をしても効果が上がらない可能性が非常に高いです。
例えるならば、「グチャグチャに絡まった紐で、その状態でさらに綺麗に蝶結びしたい!」と言っているようなものです。
土台がグチャグチャですから、一見それなりに結べたとしても、必ずボロが出ます。
必ず、一旦地声と裏声を「分離」するようにしましょう。
STEP② Build up (パーツの強化)
Build upは、Separateで分離した地声と裏声をはじめとする様々なパーツを強化していくことです。
特に、ほとんどの方は、地声と裏声の筋力バランスに差がありすぎるので、それを同じくらいのバランスに整えてあげる必要があるんですね。
特に男性は、普段地声で話すことが多いので、地声の筋肉に対して、裏声の筋肉が弱いことが多いです。
このステップを徹底することで、次のステップであるミックスボイスのトレーニングの効果が劇的に上がりますから、頑張っていきましょう!
SETP③ Mixed Voice (地声と裏声の融合)
最後はいよいよ、地声と裏声の融合です。
STEP①やSTEP②で準備してきた素材を使って、作品を組み立てていく段階だと考えていただけたらと思います。
STEP①や②で実践してきたことが花開く段階ですから、きちんと取り組んでいきたいステップです。
「いや、言いたいことはわかったけど、何から始めればいいのよ?」という
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