こんにちは、ボイストレーナーの金子です。
今回はアンザッツ6の練習法を解説します。
アンザッツ6の練習法
アンザッツ6は、うなじ方向に声を当てて
赤い枠で囲っている”輪状咽頭筋”(りんじょういんとうきん)を鍛えていきます。
というのも、輪状咽頭筋が鍛えることで、喉がガッチリと食道に固定されるので、
声帯を限界まで引き伸ばすことができるんですね。
で、当然声帯が強く引き伸ばせるようになれば、高音発声が楽になるわけです。
(わかりにくいですが、ようは声帯を強烈に引き伸ばすための強固な土台が出来上がるってことです。^^)
だから、アンザッツ6で輪状咽頭筋をガチッと鍛えていってください。
【参考音源:アンザッツ6】
ポイントは、柔らかく包み込むような深い声色を意識することですね。
女性のオペラ歌手みたいなイメージで出すのがコツです。
注意点 高音でも深みをキープ
アンザッツ6で一番注意して欲しいのが、高音でも声の深みをキープすることです。
どうしても高音になると喉が急激に上がってしまうんですが、
そうなると、アンザッツ6で鍛えたい輪状咽頭筋を鍛えづらくなるんですね。
だからこそ、高音でもなるべく声に深みを与えるように、
強烈にうなじ方向に声を当て続ける意識をしてください。
もちろん、最初はうなじに声を当てる感覚が分からなくて大丈夫です。
普通のことだからです。
僕の場合も、輪状咽頭筋が一番鍛えられていなかった筋肉だったこともあって、
声をうなじに当てるという感覚が1mmも分からないところからのスタートでした。
いや、冗談抜きに
本当に感覚がなかったんですよ。無ですね。無。笑
それでも先生のフィードバックを受ける → 言われた注意点を守ってやってみる → 先生のフィードバックを受ける → 言われた注意点を守ってやってみる…
と練習し続けていたら、
だんだんうなじに声を当てる感覚が分かってきて、
今では、当たり前のように喉を後ろ下方向(うなじ方向)に引けます。
おかげでA4以上の地声(ミックスボイス)も格段に安定しました。
本当にアンザッツ6番やりこんでいいことしかありません。
だから今うなじに声を当てる感覚が分からなくても
心配しないでほしいんですね。
もちろん、やり方が間違っていれば何万回やっても意味がないですが、
正しい取り組み方でアンザッツ6を継続していれば、必ず喉をうなじに引っ張る感覚は分かってきます。
アンザッツ6は普段の生活では使わない大事な筋肉を鍛えるための修行なんだ!!
そう心に刻んだら、あとはガツガツ練習していきましょう!
それでは、ありがとうございました。
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