こんにちは、ボイストレーナーの金子太登です。
歌が上手い人って、そもそも音程が低いところからして上手いですよね。
なんか、そもそも声の出し方が違うというか。。なんか美しい。笑
でも、そう感じたのであれば、あなたはその時点でとてもセンスあります。
僕なんて、今でこそボイストレーナーやってますが、
ずっと気づけませんでしたから。。
ということで、なぜ歌が上手い人は低音域が美しいのか
また、具体的にどうすれば、歌が上手くなるのか。
綺麗に低音から高音まで歌えるのかまでを徹底解説していきますので、
最後までゆっくりしていってください。^^
【参考歌唱音声:Pretender】
※ミックスボイスでの歌唱例です。
低い地声に裏声が混ざっている
歌が上手い方の低音域の地声には、すでに裏声が混ざっています。
「は?裏声が混ざってるって意味わからん」と思われるかもしれませんね。
そんなあなたに理解していただきたく、下記の図を用意しました。
この図は、発声が上手いと言われる方の声の状態です。
あくまでイメージなんですけど、
低音域からすでに裏声(の筋肉)が混ざっていることで、地声と裏声をガクッと切り替えることなくスムーズに低音域から高音域までを発声することができるんですね。
このように、低音から高音まで地声と裏声がつながった状態を「ミックスボイス」と言います。
だからこそ、低音の部分ですでに「地声のみで頑張っている感」が出ないため、歌が上手い方の低音域の地声は美しいのです。
例えば、ケミストリーの堂珍さん。ボイストレーナーの僕の意見としては、発声が上手なプロ歌手の方だと考えていますが、低音域の地声をぜひ聴いてみてください。
厳密に分けることはできませんが、0:40付近〜の「似てやしない」の「や」からは明らかに裏声の筋肉が働き出しています。
そのあとの、「る」は綺麗な地声に聴こえるかかもしれませんが、裏声はかなり混ざっていると考えて大丈夫です。
これを一般的な方が歌ってしまうと、いわゆる「話し声」で地声感全開で歌ってしまうので、こういった独特の柔らかい響きは絶対に出せないんですね。
もちろん、僕もそうでしたが。笑
「・・・で、どうやったら、今よりも自由に歌えるの?」って話ですが、
次からの章でその答えを解説していきますので、ご安心ください。
中低音域で裏声要素を取り込むエクササイズ
結局のところ、低音域からしっかりと裏声系の筋肉を使っていくエクササイズを組めばいいわけです。
早速やってみましょう。
【参考音源:小さな地声】
※裏声に聞こえるかもしれませんが、最後は地声まで大きくできるので、地声だと理解していただけるハズ。。
話し声だとちょっと出しづらいかも?くらいのC4〜E4(真ん中のド〜ミ)の高さで小さな地声を出していきます。
で、なぜ小さな声で地声なのか。
それは、このくらいの高さの音域を小さい声で出すと、息の勢いに頼って強く地声で出すことはできなくなって、
勝手に裏声の要素が混じるようになってくるからです。
最初は、大きな声になったり、裏声にひっくり返ったりして難しいと思うんですが、やってみてください^^
また、
一からミックスボイスを丁寧に習得して、低音から高音まで地声のような声で歌いたい!という方は、下の記事で音声付きでも解説しているので、ガッツリやりたい方はご覧になってみてください^^
今回は以上です。お疲れ様でした^^
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