こんにちは、ボイストレーナーの金子太登です。
歌っていると声が裏返る…
ミックスボイスを出せているはずなのに、変なところで声が裏返る…
やっぱり、こんな風に悩んでいる方は僕の生徒さんでも多いようで、たくさん改善方法の質問をいただきました。
そこで今回は、声のひっくり返ってしまう本当の原因と解決方法を徹底解説していきますので、
ぜひ最後までご覧くださいね^^
こんな疑問を解決していきますので、ぜひ最後までご覧くださいね^^
【参考歌唱音声:Pretender】
※ミックスボイスで歌った音源です。
目次
1. 声がひっくり返る原因
さっそく結論ですが、声がひっくり返る原因は、
地声と裏声のバランスの悪さです。
地声は強いのに、裏声が弱い
裏声は強いのに、地声は弱い
こんなふうに、地声と裏声の筋力のバランスが整っていないことが本当に多いんですね。
というのも、声がひっくり返らないようにするためには、”ミックスボイス”という
地声から裏声までが完全に一本に繋がった状態を作らなければいけないんですが、
このミックスボイスを習得するためには、地声と裏声が同じくらいの強さであることがかなり重要なんですね。
だから逆に言えば、地声と裏声のバランスが悪ければ、ミックスボイスを習得できないので、
なかなか声のひっくり返りを改善させることができないんです。
【参考音源:ミックスボイス】
※地声と裏声の筋力バランスが整わないと地声と裏声をつなげる事は難しい
例えば、僕自身も、
地声でガンガン歌えば音域は伸びるんだと信じていたので、
練習ではめったに裏声を使いませんでした。
結果、地声は強いけど裏声はかなり弱い、、という最高にバランスが悪い状態が出来上がってしまい、
地声と裏声の差が大きくなって、ますます裏返りが激しくなってしまった、、という苦い経験をしていますw
話がそれちゃいましたが、声のひっくり返りの原因は、
地声と裏声のバランスが悪い→ミックスボイスを習得できない
ということにあるので、
同じくらいの強さになるように地声と裏声のバランスをトレーニングで整えてあげて、ミックスボイスを習得してしまいましょう。
ミックスボイスを習得するための3ステップ
ここからは、本当の意味でミックスボイスを習得していくための3つのステップを解説していきます。
もちろん、ここで解説するのは着実に成果を出すための正攻法です。
ちゃんとやれば確実に結果が出ます。
だから
「一瞬で!ミックス!」とか
「1日でできるミックス!」
みたいな小手先のコツは紹介しません。全然効果ないので。
そういうコツで成長できないのは分かっているかもしれませんが、そういうのを探している方は別のサイトを探してみてください。
ということで、本気でミックスボイスを習得したい人はこの先も集中してみていってくださいね。
STEP①地声と裏声を分けよう
まず最初に、地声と裏声を丁寧に分けて発声できるようにしていきます。
「いや、地声と裏声が分かれているから困っているんだ!」と思うかもしれないですが、
実はほとんどの人が、地声と裏声がごちゃごちゃに絡まった状態になっていて、綺麗に切り離して発声することができないんですね。
- 地声を出そうとしても、裏声が混ざってしまう
- 裏声を出そうとしても、地声が混ざってしまう
こんな状況にある方が多いんですね。
【図解:地声と裏声が絡まった状態】
だからこそ、いきなり地声と裏声を混ぜようとするのではなくて、地声と裏声をちゃんと徹底的に分けるようにしましょう。
100%の地声
まずは、100%の地声を出してみましょう。
普通に「ア」と地声を出すだけでOKです。出しやすい音域で出してみてください。
【参考音源:100%の地声】
この時、息が漏れたりしないように注意しながら力強い地声を出してくださいね。
100%の裏声
次は100%の純粋な裏声ですね。
純粋な裏声は息がたくさん漏れた裏声です。
「フー」と息を漏らして発声してみましょう。出しやすい音域でOKです。
【参考音源:100%の裏声】
こんな感じで、地声と裏声を徹底的に分離すると、のちのち地声と裏声をミックスさせやすくなるので、
面倒なんですけど、ちゃんとやっておくことをオススメします。
STEP② 地声と裏声を鍛えよう
STEP①で分離した地声と裏声を丁寧に育てて強化していきます。
ふつうは、地声と裏声の筋力バランスに差がありすぎるので、
それを同じくらいのバランスに整えてあげる必要があるんですね。
【図:地声と裏声の筋力バランスが悪い】
地声と裏声のバランスが悪い状態ですね。
【図:地声と裏声の筋力バランスが良い】
(トレーニングによって、地声と裏声のバランスが取れた状態です。こっちを目指していきます。)
地声と裏声の筋力バランスが整うと、これまたのちのち地声と裏声を混ぜやすくなるので、
ちゃんと鍛えておきましょう。
地声を鍛える
まず地声です。地声を徹底的に鍛えていきます。
変な薄っぺらい声で「イ」と声を出してみましょう。
【参考音源:薄っぺらい変な声で「イ」】
裏声を鍛える
次に裏声ですね、これはシンプルです。
何も考えずに、何も意識しないで裏声「ホー」と出してください。
え?何も考えないの?と思うと思うんですが、
そのままちゃんと継続していけば、裏声は徐々に力強く声量も出るようになってきます。
昔の僕みたいに、「おりゃー!!強い裏声じゃー!!」
と、それこそ裏声にエッジボイス を混ぜるとかしちゃいけません笑
【参考音源:何も考えずに裏声を出す】
じっくりと裏声が育つのを待ちましょう。何も意識しないのがポイントです。
SETP③ 地声と裏声を混ぜよう
最後はいよいよ、地声と裏声を混ぜていきましょう。
今まで整えてきた素材を使って、ミックスボイスのトレーニングをしていきます。
そうすることで、低音から高音までひっくり返ったり張り上げたりすることなく歌えるようになります。
本当にたくさんのトレーニング方法がありますが、ここでは分かりやすい方法を1つ紹介します。
地声と裏声を混ぜるトレーニング
小さい声で地声を出します。
小さい声で地声を出そうとすると、どうしても裏声になりがちなんですが、
そこをちゃんと我慢して小さい地声で踏ん張るイメージです。
【参考音源:小さい地声】
出しづらいちょっと高めの音域でやるのがポイントで、
C4〜E4(真ん中のドレミ)あたりでやるのがオススメです。
これができたら、徐々に声を大きくしていきましょう。
【参考音源:声を大きくしていく】
苦しくならず、裏声ではない声で出せていればミックスです。
感覚的には、軽い地声って感じですね。
とはいえ、今できなくても全然問題ないです。
ちょっとずつ仕上げていけばOKですし、他にもアプローチするための効果的な方法はいくらでもあります。
そのあたりのミックスボイスの詳しい習得方法や、
歌唱力を高めていくための方法を僕の公式LINEで動画解説してるので、もしよかったら覗いてみてくださいね。^^
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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