[事実]腹式発声から正しい発声は生まれません。

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(※この記事は2018年10月26日に更新されています。)

こんにちは。ボイストレーナーの金子太登です。

今回は、腹式発声は正しい発声に必要なのかというテーマでお話していきます。

「腹式発声をできるようにと先生に教わったけど

なかなできない・・・?

本当にできるようになるの?

腹式発声は正しい発声に必要なの?」

こんなあなたの疑問に答えます。

※当スクール繋声~mastering mixedvoice~は

学校教師・塾講師・セミプロ歌手・プロ歌手・ビジネスマン

など声を使う様々な方にご愛顧いただいております。

記事の信頼性担保に繋がるかと思います。

1.腹式発声をしようとする必要はありません。

腹式発声をしようとする必要はありません。

もっと言ってしまえば腹式発声自体する必要がありません。

なぜなら、呼吸の問題というのは喉の方に原因があることで引き起こされるからです。

ここでは僕の生徒さんで歌っていて息が続かないという理由で

カウンセリングを受けて頂いたAさんを例にとってお話していきましょう。

 

 

Aさん

・1曲歌いきるだけの息が続かないと思っている

・ロングトーンがとにかく安定しない(そもそも声を長く伸ばせない)

・ボイトレの先生に高音発声でも腹式が重要と言われ、練習をしているができない

 

 

 

 

 

この症状だけみれば、腹式発声で頑張って息を送り続ければ問題が解決される

と思うかもしれません。

 

しかし、実際のAさんの声を僕が聴いて思ったのは

 

・単純に地声系の筋肉群が弱いので声帯をきれいに合わせることができず、常に息もれしている状態であること

・加えて高音発声に必要な前筋運動(輪状甲状筋によって声帯を薄く引き伸ばすこと)がなされていないこと

・喉頭を吊っている筋肉群の働きが弱く、発声の足場枠が脆弱であること

・地声と裏声を混ぜる、融合させるだけの神経支配がいき届いていない

 

 

 

ということでした。

 

つまり何がいいたいかというと

息が続かないのも、高い声がでないのもすべて喉(喉周りの筋肉群)やそれを支える神経支配に問題があるからだ

ということです。

 

 

ここを息がどうこうとか言って呼吸の練習をさせたり、

お腹の支えで・丹田で支えてといって筋トレさせたりスタッカートでひたすら発生させたりしても

何も解決しないですし、下手したら今よりも悪化する可能性すらあります。

 

十分気をつけましょう。

 

2.素晴らしい呼吸法は素晴らしい喉から生まれる

 

素晴らしい呼吸法というのは素晴らしい喉から生まれます。

なぜなら、喉が自由に解放されて適切に声帯が振動するときに

はじめてそれに合わせた適切な呼気が送られるからです。

 

さきほどのAさんは喉の方に問題があり、声帯が適切に振動していない(Aさんの場合は声帯を閉じる力が弱いので息が漏れやすい)

ことから、どんなにお腹を固めて息を吐いても声帯にできた隙間から息が漏れてしまい、

思うような結果を得ることはできませんでした。

 

しかし、僕のもとで月3回レッスンを続けていただいた結果、最初からは考えられないくらい

ロングトーンも安定し、息切れもなくなっています。

 

この例は、呼吸法を改善しても喉の方に問題がある限り、症状が改善されないということを示しています。

このブログをご覧になっているあなたも、何かしらの悩みがあるはずですが

すべて呼吸法にせいにするような考え方は危ないのです。

 

3.発声のお悩み別!よくあるボイトレの誤解

あなたが求める声にたどりつくためには、一見それとは矛盾するような

トレーニングをしなければいけないことも多々あります。

よくあるボイトレの誤解をまとめてみましたので、ぜひご覧になってみてくださいね。

 

3-1.地声で高い声を出したいあなたが陥る誤解

地声で高い声を出したいあなたが陥る誤解とは地声で発声できる音域を

少しづつ広げるという考え方です。

 

そもそも高い声を出すためには、裏声系の筋肉群を使わないといけないのですが

それを知らないためこのような誤解がおこってしまいます。

 

元々ミックスボイスの要素が強く入っている方がこの地声で歌いまくる方法でうまくいくことがありますが

(それでも一定の音域で頭打ちになります。)

効率が悪いですし、発声のバランスを崩す可能性が高いのでやめることをおススメします。

 

「地声で高い声を出したいんだから地声を鍛えればええんやろ!」

と、ボイストレーニングを始めたばかりの頃の頭の悪い(今も悪いです)僕は

張り上げて歌っていましたが、喉は痛くなるわ音域は伸びないわで本当に最悪という言葉が

ぴったりな経験をしました。

 

実際に僕の生徒さんでもこのような経験をされた方は多く、そのほとんどの方は

ミックスボイスのミの字もないような状態でした。

 

3-1-1.地声で高い声を出したいあなたは裏声を大事にしよう

「地声で高い声を出したい」と願うあなたほど裏声を大事にしましょう。

高い声をだすためには裏声系の筋肉を鍛えることが必須となるからです。

 

裏声をないがしろにしてきたあなた。

今日から裏声だしまくってくださいね。もちろん正しい方法で。

 

裏声を鍛えるための方法は過去記事にしていますので是非

ご覧になってみてくださいね。

この記事は裏声を発声することで鍛えられる輪状甲状筋を鍛える方法を超詳しく説明しています。

腹式発声を練習する代わりに裏声を鍛えよう

 

 

3-2.大きな声を出したいあなたが陥る誤解

大きな声を出したいあなたが陥る誤解は

沢山呼気を声帯に送ろうと、腹式発声の練習をしてみたり

お腹で支えるなどと言ってお腹を固めようとすることです。

 

このトピックについては、この記事でお話しているとおりですが

腹式発声をしようとしたところで、発声に関する問題が解決するわけではないので

喉を自由にしてあげることにフォーカスすることから始めてみましょう。

 

 

 

3-3.とにかく地声と裏声を連結させたい(いわゆるミックスボイスをつくりたい)あなたが陥る誤解

とにかく地声と裏声を連結させたいあなたが陥る誤解とは

ミックスボイスを作ることだけに特化したトレーニングばかりを行ってしまうことです。

 

ミックスボイスをつくることだけに特化したトレーニングをすることで、地声と裏声が

不適切に結びついてしまう声の混合状態に陥ることがあるのです。

 

では声の混合に陥らないためにはどのようにしたらいいのか。それを次の項でお伝えします。

3-3-1声の混合に陥らないためにあなたがすべきこと

声の混合に陥らないためにあなたがすべきことは、融合トレーニングをしっかりと

行いながらも、地声と裏声の分離のトレーニングを怠らないことです。

 

地声と裏声の分離のトレーニングをしっかりと行うことで

それぞれの筋肉群が不適切に結びついて連動して動くことがなくなるので

きれいに地声と裏声の融合がなされていくからです。

 

地声と裏声の分離のトレーニングに関しても過去記事にまとめましたので

ぜひご覧になってみてくださいね。

 

裏声を発声することで地声との分離を狙う方法

 

地声を発声することで裏声との分離を狙う方法

 

もちろん両方やってくださいね。

 

 

3-4.ビブラート・フェイクなどの装飾技法を追及するあなたが陥る誤解

ビブラート・フェイクなどの装飾技法を追及するあなたが陥る誤解とは

ビブラート・フェイクの練習をその他のボイトレの練習と完全に別物と考えることです。

本来ボイストレーニングとは全てつながっているものなので、

 

ミックスボイスの練習

ヘッドボイスの練習

ビブラートの練習

フェイクの練習

 

といったように完全に個々に分けて考えることはできません。

なぜなら、裏声と地声の筋肉の働き具合のバリエーションがミックスボイスであり

裏声を発声するときに強く働く輪状甲状筋の働きが主体となった技法が

ビブラート・フェイク・・・

といったように全て土台は一緒だからです。

 

ここはめっちゃ難しい話なので「てめえの文章じゃよくわかんねえよ!」

というあなたはコメント欄からご質問をお願いします(笑)

 

3-5.強い裏声をだしたいあなたが陥る誤解

強い裏声をだしたいあなたが陥る誤解とは、

裏声にエッジボイスを混ぜるという謎理論に傾倒することです。

 

本来強い裏声というのは元々の弱弱しい息漏れのある声(=ファルセット)が

鍛えられた結果としてうまれるものだからです。

 

今日何かをこねくり回して強い裏声がポンとだせました!ということはありえないのです。

 

「強い声はでるけれど、声がキンキンしてしょうがないな・・・。」というあなたは

 

今僕が申し上げたことに高確率で当てはまっているので

改めて発声を見直してみてください。

 

まずは弱弱しいファルセットを発声できるかを確認→ 弱弱しいファルセットを確認する方法

ファルセットがきれいに発声できるようになってきた→ ファルセットを力強い裏声に変えていく方法

この順序で見直していくと独学でも間違った方向には進みにくいと考えています。

 

 

4.まとめ

この記事のポイントをまとめます。

 

・発声の問題は喉に何らかの原因があるため、腹式発声を意識ることに意味はない

・呼吸法を改善することで良い発声になるのではなく、良い発声になることでそれに合わせた良い呼吸法を得ることができる

・求める発声を手に入れるためには、数々のボイトレにまつわる誤解に惑わされずに、トレーニングを長期にわたって継続する必要がある

 

ブログ読者様によるコメントの中には腹式発声に関するものもとても多いのですが

間違った情報に惑わされている方がとっても多いです。

 

ボイトレの情報はどれも(もちろん僕のブログも含め)疑ってかかりましょうね(笑)

 

今回は以上となります。

最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。

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