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ミックスボイスが気持ち悪い声になる!|解決法をボイストレーナーが解説。

こんにちは、ボイストレーナーの金子です。


今回はミックスボイスが気持ち悪くなる原因と、その解決法について話していきます。

最近、僕の元に来てくれた生徒さんからこんな質問をもらいました。

 

「ミックスボイスで歌っていると、高音がキンキンした細い声で気持ち悪い声になってしまいます…」

 

彼はかなりミックスの練習を頑張っていたみたいなんですけどね。

ただ、高音は出せるようになってきたものの、とにかく声が細く薄っぺらい気持ち悪い声になってし

まって、全然歌に使えないことで悩んでいたんですよ。

 

そこで、彼に声に深みを与えるトレーニング方法を教えたんです。

 

そしたら狙い通りの効果が出てきて、高音でもしっかりと厚みのある豊かな高音を出せるようになっ

たんですよね。

 

もちろん、彼以外の同じ症状で悩んでいる生徒さんに教えても、厚みのあるパワフルで美しい高音を

出せるようになっているし、何なら僕自身がこのトレーニング方法を使ってミックスのキモ声問題を

解決してきました。笑

 

自分でいうな!と思われそうですが、それだけ効果のある方法なんですよ。


ミックスボイスの高音が気持ち悪くなっていて悩んでいる人はかなり多いと思うので

今回はその方法をここで共有しておきます。

 

ミックスボイスが気持ち悪くなる原因


さっそく結論からいきますが、


多くの人たちがミックスボイスが気持ち悪くなって悩んでしまっているのは、発声のバランスが悪い

からです。

 

具体的には、喉が上がりすぎているんですよ。

 

これは前提知識が必要になるので補足しますが、

喉は4つの方向に動かせるんですよ。

 

【図:喉は4方向に動かせる】


図を見てもらえたら分かると思うんですが、

前上(鼻方向)、前下(胸方向)、後ろ上(後頭部の方向)後ろ下(うなじ方向)

の4つに喉は動くようになっています。

 

これらのうち、前上方向に喉が上がりすぎると、

高音で声がキンキンして細い声になるので、10人いたら9人が「その声キモいね」と

言うようなキモ声が爆誕します。笑

 

実際、僕もこの状態になっていたわけですが、

高音は出てもとてもじゃないけれど歌に使えるような声じゃなかったですね。w

 

断末魔みたいな、キンキンしたキモ声を力一杯響かせていて、

カラオケにいた友人はさぞ迷惑だったことでしょう。

 

話がそれましたが、そんなふうにして喉が前方に引き上がりすぎると

声が気持ち悪くなるので、ミックスボイスだろうと高音でキモ声になるわけですね。

 

喉を下げる筋肉を鍛える


じゃあどうすれば?ということになるんですが、

喉を下げる筋肉を鍛えればいいんですね。

 

なぜなら喉が上がってしまうのは、喉を下に引き下げる筋肉(=引き下げ筋)が弱いからです。

 

そもそも、魅力的な声になる理想的な発声は

上と下から喉を同じ力で綱引きできるような状態です。

 

【図:上と下から喉を綱引き】

 

 

でも、僕らは普段の話し声で喉を下げるようなアクションをほとんど行いません。

 

喉を下げた声ってこんな感じの声なんですが、普段からこんな変な声で話すのは

僕以外には、ボイトレをやりすぎて何かが狂ってしまったうちの生徒しかいませんからね。w

 

【音源:喉が下がった状態の声】

 


ごく普通に生活している人たちは、日常でこんな声を出さない(出せない)ので、

普通に歌っていたり、喋っているだけでは引き下げ筋が鍛えられていないのです。

 

だからこそ、ボイトレで意図的にガッツリと喉を下げる引き下げ筋を鍛えていくのが大切になってきます。

 

実践トレーニング


実際に喉を下げていくトレーニングをしていきましょう。

引き下げ筋肉には、喉を胸方向に引き下げる胸骨甲状筋(きょうこつこうじょうきん)

と、喉をうなじ方向に引き下げる輪状咽頭筋(りんじょういんとうきん)があります。

 

【図:胸骨甲状筋】


【図:輪状咽頭筋】

 

それぞれを鍛える方法について触れていきますね。

 

① 前下(胸骨甲状筋)を鍛えるトレーニング


まずは、喉を前下に引き下げる筋肉(胸骨甲状筋)を鍛えるトレーニングですね。

やり方は、深みのある声を意識して「ハッハ」とスタッカートで練習していきます。

 

【参考音源:前下トレーニング】

 

ミュージカル俳優さんだったり、NHKの歌のお兄さんの声をイメージすると

やりやすいと思います。

いわゆる分かりやすい「いい声、ダンディーな声」ですね。笑

 

② 後ろ下(輪状咽頭筋)を鍛えるトレーニング


次にやっておきたいのは、喉を後ろ下、つまりうなじ方向に引き下げるトレーニングです。

やり方は、ボビー・オロゴンの真似です。

 

これはふざけているわけじゃなくて、喉を後ろ下に引き下げた声が

ボビー・オロゴンの声なんですよ。笑

 

前下に比べてこもった感じの深みのある声を出していくイメージで練習してみてください。

 

【見本音源:後ろ下(地声)】

 

歌に活かす方法


ここまでミックスボイスのキモ声問題を解決するためのトレーニング方法に触れてきたんですが、

もちろん、このままの変な野太い声で歌うわけじゃないので、安心してください。笑

 

実際に歌うときは、ごく普通に歌うだけでOKです。

喉を下げる意識も必要ないです。

普通に歌いたい声で歌ってください。

 

というのも今回お話ししたトレーニングをやって引き下げ筋(前下、後ろ下)がちゃんと鍛えられ

ていれば、あとは普通に歌うだけで必要最小限、引き下げ筋が働いてくれる状態になっているからです。

 

だから歌うときは何も意識する必要はないんですね。

 

普通に歌うだけで、深みのある美しい声で歌えます。

安心して、好みの声で歌っていきましょう。

 

まとめると、

・ミックスボイスが気持ち悪くなるのは、引き下げ筋肉の不足が原因

・前下トレーニング → ミュージカル俳優の真似、後ろ下トレーニング → ボビーの真似

こんな感じですね。

 

コツコツトレーニングしていけば、間違いなく深みのある歌で使えるミックスは

手に入るので一緒に頑張っていきましょう。

 

それでは、ありがとうございました。

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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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金子太登

ボイストレーナー/ボーカルトレーナー


音痴で悩んだことからボイストレーニング開始。

科学的なボイストレーニング理論に出会い、 劇的に歌唱力を上げることに成功。

その経験から現在では、月400人以上の生徒にレッスンをしている。

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